ざっくりとインタプリタ型言語
- コードを逐次実行する言語
- 書いたその場で動くプログラミング言語
- 試行錯誤しながら作業できる言語
インタプリタ(Interpreter)=解釈者、説明者、通訳(者)
インタプリタ型言語とは
インタプリタ型言語とは、一行ずつコードを読み込んでその都度実行するタイプのプログラミング言語です。
なぜなら、この言語はコンピュータに直接命令を送ることなく、インタプリタという特殊なソフトウェアを通じて命令を実行します。 例えばPythonやRubyといった言語がこれに該当します。
そして、インタプリタ型言語はその特性上、コードを書き換えてすぐに結果を確認できます。 だから、IT初心者がプログラミングを学ぶ際には、試行錯誤しながら進められるインタプリタ型言語がおすすめです。
インタプリタ型言語を使用する職種
ウェブ開発者
ウェブアプリケーション開発で、PythonやRubyを用いて効率的に開発作業を進めます。
データサイエンティスト
データ解析や機械学習の実装にPythonを使用。コードの修正やデータの分析結果を即座に確認できるため効率が良い。
教育者
初学者へのプログラミング教育にPythonやRubyを用いる。理解しながら逐次コードを試すことが可能なため、理解を深めやすい。
インタプリタ型言語の一番の特徴は、コードの変更を即座に反映し確認できる点です。
インタプリタ型言語で有名な企業や製品、サービス
Python
世界で最も人気のあるインタプリタ型言語の一つ。機械学習やデータ分析、ウェブ開発など幅広い用途に使われます。
Ruby
シンプルで読みやすいコードが特徴のインタプリタ型言語。特にウェブ開発に利用され、Ruby on Railsというフレームワークが有名です。
Guido van Rossum
Pythonの生みの親であり、彼の設計思想がPythonのシンプルさと可読性を生み出しました。
インタプリタ型言語の類似語
コンパイラ型言語
インタプリタ型言語とは異なり、全てのコードを一度にコンパイルしてから実行します。
スクリプト言語
多くがインタプリタ型言語に分類され、特定のソフトウェア内で動作する小規模なプログラムを書くのによく使われます。
高水準言語
人間が理解しやすい形式で書かれる言語で、インタプリタ型言語も含まれます。
インタプリタ型言語の反対語
コンパイラ型言語
コード全体を一度にコンパイルし、その後に実行する方式をとる言語。インタプリタ型言語とは逆の考え方です。
低水準言語
機械語に近い形式で書かれる言語。人間が理解しにくいが、機械が高速に処理できます。
静的型付け言語
変数の型を宣言時に決め、その後変更できない言語。動的型付けを採用するインタプリタ型言語とは対照的です。
インタプリタ型言語を使った会話の例文
プログラミング学習中の疑問解消
Q.「Pythonのコードを変えた後、すぐにその影響を確認する方法は?」
A.「Pythonはインタプリタ型言語なので、すぐにコードを実行して結果を確認できますよ。」
仕事でのデータ分析
Q.「大量のデータを分析するにはどの言語がいい?」
A.「Pythonはデータ分析ライブラリが豊富で、インタプリタ型言語なので即座に結果が得られます。」
新しいプロジェクトの開始
Q.「新しいウェブサービスを開発する言語に迷っています。何かおすすめは?」
A.「Rubyはシンプルな文法で読みやすく、Ruby on Railsというウェブ開発フレームワークもあります。また、インタプリタ型言語なので開発がスムーズに進みますよ。」
インタプリタ型言語使用時の注意点
インタプリタ型言語を使用する際の注意点は、大規模なプログラムに対しては処理速度が遅くなる可能性があるということです。
なぜなら、コードは一行ずつ実行されるため、全体の処理が終わるまでに時間がかかるからです。
例えば、大量のデータを扱うデータ解析では、Pythonなどのインタプリタ型言語を使うと処理時間が長くなることがあります。そのため、効率的に処理を進めるためには、データ量や処理内容によってはコンパイラ型言語を選択する方が良い場合もあるのです。
- インタプリタ型言語は、開発速度が早いメリットがありますが、処理速度が遅いというデメリットもあります。
- 直感的にコードを書けるのがインタプリタ型言語の魅力。しかし、大規模開発には向かない面も。
- インタプリタ型言語は、プロトタイプの素早い開発には最適。ただし、大量データ処理では劣る。
- 初心者にとって学びやすいのがインタプリタ型言語の長所。ただし、大規模なシステムには不向き。
- インタプリタ型言語はテストやデバッグが容易ですが、パフォーマンス面での制約もあります。
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