ノーコードとは?プログラミングなしでアプリを作れる開発手法

システム開発・テクノロジー
ノーコードとは?ざっくりと3行で
  • プログラミングコードを一切書かずに、ドラッグ&ドロップや視覚的なUIの操作だけでWebサイト・モバイルアプリ・業務システムを構築できる開発手法・プラットフォームのこと
  • エンジニアでないビジネス担当者・デザイナー・マーケターが自分でシステムを作れることでIT部門の開発待ちをなくし、業務のデジタル化スピードを大幅に上げることができる
  • Webサイト作成(Wix・Webflow)・業務アプリ(Bubble・AppSheet)・ワークフロー自動化(Zapier・Make)・データベース(Airtable・Notion)など用途に特化したノーコードツールが急増している

【深掘り】これだけ知ってればOK!

ノーコード・ローコード市場は急拡大している。Gartnerによると2025年にはエンタープライズアプリケーションの70%がノーコード/ローコードで開発されると予測されていた。DX推進・エンジニア不足・市民開発者(Citizen Developer)の台頭を背景に、国内外でノーコードツールへの投資が加速している。

代表的なノーコードツールのカテゴリを整理しよう。Webサイト・LP作成:Webflow・Wix・STUDIO(日本)・ペライチ。業務アプリ・DB:Bubble・Glide・AppSheet(Google)・Airtable。ワークフロー自動化:Zapier・Make(旧Integromat)・Power Automate(Microsoft)・n8n。チャットボット:Chatbot・Manychat。それぞれ得意な領域が異なるため、用途に合わせて選定することが重要だ。

ノーコードの限界を理解しておくことも重要だ。複雑なロジックや独自の処理:条件分岐が複雑なシステム・高度なアルゴリズムはノーコードで実現困難な場合がある。パフォーマンス・拡張性:大量のデータを処理する基幹システムには向かないことが多い。プラットフォーム依存:特定のノーコードプラットフォームに依存するため、サービス終了時の移行コストがある。

ノーコードとローコードの違いを整理しよう。ノーコードはコードを全く書かない開発手法。ローコードは少量のコードを書く必要があるが大部分はビジュアル操作で開発できる。OutSystems・Mendix・Microsoft Power Appsがローコードの代表例で、より複雑なシステム要件や既存システムとの連携が必要な場合に選ばれる。

市民開発者(Citizen Developer)とはITの専門的なトレーニングを受けていないが、ノーコード/ローコードツールを使って業務アプリを開発できるビジネスパーソンのことだ。IT部門の許可を得た上で開発する「シャドーIT」防止の観点から、企業がノーコードの利用ポリシーを整備してガバナンスを確保することが重要になっている。

よくある誤解

ノーコードを使えばどんなシステムでも作れると思っている

ノーコードは標準的なビジネスアプリケーションの構築には適しているが、複雑なビジネスロジック・高トラフィックなシステム・既存の複雑な基幹システムとの深い連携には限界がある。適切なユースケースを見極めて使うことが重要だ。

ノーコード=ローコードだと思っている

ノーコードはコードを全く書かない手法で、非エンジニアが対象ユーザーだ。ローコードは少量のコードを書く必要があり、エンジニアが開発速度を上げるために使うことが多い。両者は異なるアプローチで、用途と利用者層が異なる。

会話での使われ方

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

社内の申請フロー、Power AutomateとSharePointを組み合わせてノーコードで自動化しました。エンジニアへの依頼なしに、自分たちで作れましたよ。

業務改善担当者がノーコードツールで申請フローを自動化した成功体験を上司に報告している場面。

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

LP(ランディングページ)の制作、Webflowでノーコードで作れますか?WordPressより表現の自由度が高くてデザイナーが使いやすいんですよね。

Webデザイナーが新しいノーコードツールでのLP制作についてマーケターと相談している場面。

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

ノーコードで作ったアプリが想定外の成長で限界が見えてきました。このタイミングでエンジニアに依頼して一部をコードで書き直す判断が必要ですね。

スタートアップのプロダクトマネージャーがノーコードで始めたサービスをスケールアップする判断について話し合っている場面。

【まとめ】3つのポイント

  • コードを書かずにアプリや自動化を実現する民主的な開発手法:エンジニアでないビジネス担当者・デザイナー・マーケターが自らシステムを構築できることでIT部門の開発待ちをなくしDXのスピードを上げる
  • 用途に合わせたツール選定がノーコード活用成功の鍵:Webサイト作成・業務アプリ・ワークフロー自動化・データベースなど用途ごとに最適なノーコードツールが異なるため、まず用途を明確にしてからツールを選定することが重要だ
  • 複雑なシステムへの限界とプラットフォーム依存を理解する:複雑なロジック・高トラフィック・基幹システムとの深い連携にはノーコードの限界があるため、スケール時にコード移行を検討できる設計と企業ガバナンスの整備が安全な活用の前提だ

よくある質問

Q
ノーコードで副業・起業はできますか?
A

はい、可能です。BubbleでWebアプリのMVP(最小限の製品)を作ってスタートアップを立ち上げた事例、Glideでシンプルなスマホアプリをリリースしてマネタイズしている事例、Zapier・Makeで業務自動化サービスを提供するフリーランスも増えています。

Q
初心者におすすめのノーコードツールはどれですか?
A

用途によって変わります。Webサイト作成ならWix(簡単)またはWebflow(デザイン自由度高)、業務アプリならGlide(スプレッドシートから簡単にアプリ化)・AppSheet、ワークフロー自動化ならZapier(日本語サポートあり)・Make(複雑な処理も可)がおすすめです。

Q
ノーコードで作ったサービスのデータはどこに保存されますか?
A

ツールによって異なります。BubbleはBubble独自のデータベース、GlideはGoogleスプレッドシート、AppSheetはGoogleシートまたは外部データベース、Airtableは独自のデータベースです。GDPR・個人情報保護の観点からデータ保存場所を確認することが重要です。

Q
ノーコードとローコードはどちらを選べばいいですか?
A

非エンジニアが自分で完結させたい場合はノーコード。エンジニアが開発速度を上げたい場合・より複雑な要件がある場合はローコードが向いています。まず作りたいものの複雑さと、使う人のITスキルを基準に判断することをお勧めします。

この用語と一緒に知っておきたい用語

用語 この記事との関連
データ 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。コンピュータが処理する数値や文字、画像といった事実や資料そのもの、それがデータだ
フロー 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。仕事やデータが進んでいく一連の手順や流れのことだよ
サイト サイトは関連分野でよく登場する重要キーワードです。関連する複数のWebページを、一つのまとまりとして束ねたもの、それがサイトだ
データベース データベースは関連分野でよく登場する重要キーワードです。データを効率よく蓄積・検索・更新・削除できるよう構造化して管理する仕組みの総称。専用エンジンを持ち大量データを高速操作できる
アイコン アイコンを押さえると本記事の理解がさらに深まります。アプリやファイル、操作ボタンなどをひと目でわかる小さな絵で表したもの、それがアイコンだ

【出典】参考URL

https://www.gartner.com/en/information-technology/glossary/no-code-application-platforms :Gartnerによるノーコードの定義
https://bubble.io :ノーコードプラットフォームBubble公式サイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/business-insights-ideas/resources/what-is-no-code :Microsoftによるノーコードの解説

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

情報レベルは「基礎中の基礎」。会話を止めないためのエッセンスだけを抽出しています。分かりやすさを追求するあまり、時々例え話が暴走しているかもしれませんが、そこは「ほどよく」聞き流していただけると幸いです。
ほどよくIT用語辞典システム開発・テクノロジー
デプロイ太郎のSNSを見てみる!!