MVNOとは?MNOの回線を借用して格安SIMサービスを提供する仮想通信事業者

システム開発・テクノロジー
MVNOとは?ざっくりと3行で
  • Mobile Virtual Network Operatorの略で、自社の通信インフラを持たずにMNO(NTTドコモ・au・SoftBankなど)から回線を借用して自社ブランドで移動通信サービスを提供する仮想移動体通信事業者のこと
  • 「仮想(Virtual)」という名の通り実際の無線インフラは持たずMNOに比べて設備投資が不要なため月額料金を大幅に安くできる格安SIMの多くがMVNOによるサービス
  • 日本のMVNOの代表例はIIJmio・OCNモバイルONE・BIGLOBEモバイル・Y!mobile(ソフトバンク系)・UQ mobile(au系)など。借用するMNOの回線によって「ドコモ回線系」「au回線系」「ソフトバンク回線系」に分類される

【深掘り】これだけ知ってればOK!

MVNOのサービス形態を整理しよう。データSIM(音声通話なし・データ通信のみ)・音声通話SIM(データ通信+音声通話対応)・SMS対応SIM(データ通信+SMS受信対応)。格安SIMの仕組み:MVNOはMNOから「帯域幅」を一定量まとめて借用して、複数ユーザーで共有することでコストを下げる。混雑時に速度が落ちるのはこの共有リソースの制約による。

MVNOの選び方のポイントを理解しよう。借用するMNOの回線:自分が主に使うエリアの電波状況で選ぶ(地方では特定のMNOが強い場合がある)。データ容量と価格:月のデータ使用量に合ったプランを選ぶ。混雑時の速度:昼時間帯(12時台)は特に速度が落ちやすい。サポート体制:オンラインのみか電話サポートがあるか。

MVNOの課題として「日中の通信速度低下」がある。MVNOはMNOから借用した帯域をユーザーで共有するため、多くのユーザーが利用する昼時間帯(12時〜13時)に速度が大幅に低下することがある。「混雑回避」を謳うMVNOはMNOへの接続帯域をより多く確保しているが、それでもMNO直接契約より速度が落ちる場合がある。

MVNO市場の変化として、2021年にNTTドコモがahamo(月20GB・2,970円)を発表してから格安SIM市場の競争が激化した。MNO自体が格安ブランドを持つことで「格安性」というMVNOの優位性が薄まり、多くのMVNOが値下げ・プランの見直しを迫られた。また楽天モバイルが2020年にMNOとして参入してから一部MVNOとの競争も激化している。

MVNOの種類として「SIM提供型MVNO」と「フルMVNO」の違いがある。SIM提供型MVNO:MNOからSIMカードの提供を受けてサービスを提供する。一般的な格安SIM事業者の多くがこの形態。フルMVNO:加入者管理機能(HLR/HSS)も自社で持つ形態。IIJなどが取得している。より深い通信制御が可能になる。

よくある誤解

MVNOはMNOと全く同じ品質の通信が受けられると思っている

MVNOはMNOから借用した帯域をユーザーで共有するため混雑時の速度低下が発生しやすい。また緊急速報メールの受信・VoLTEの対応有無・海外ローミングなどMNOと異なる点がある。事前にサービス内容を確認することが重要だ。

MVNOはサービスが悪いから大手キャリアにすべきだと思っている

利用シーン・データ使用量・コスト感によってはMVNOが最適な場合も多い。月額1,000〜2,000円程度のMVNOと月額7,000〜8,000円のMNO直接契約を比較した場合、年間で5〜8万円の差になることもある。自分の使い方を確認した上で判断することが重要だ。

会話での使われ方

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IIJmioのドコモ回線のSIMを使っています。月3GBで990円なのでMNOより5,000円以上安いです。データ使用量が少ないのでMVNOで十分です。

MVNOのコストメリットを実感しているユーザーの話。

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このSIM、MVNOなので昼休みは速度が遅くなります。ビデオ会議は朝か夜にすることをお勧めします。

MVNOユーザーが昼時間帯の速度低下という特性を把握してアドバイスしている場面。

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格安SIMに乗り換えを検討しているなら、まず月のデータ使用量を確認して、その量に合ったMVNOのプランを探してみましょう。

MVNO選びのアドバイスをしている場面。

【まとめ】3つのポイント

  • MNOの回線を借用して格安料金で移動通信サービスを提供する仮想事業者:設備投資不要でMNOに比べて月額料金を大幅に安くできるMVNOは年間数万円の通信費節約につながるがMNOとの品質差(混雑時の速度低下)を理解した上で選択することが重要だ
  • 借用するMNOの回線・データ容量・混雑時速度・サポート体制でMVNOを選ぶ:自分が主に使うエリアの電波状況・月のデータ使用量・昼時間帯の速度低下許容度・サポート体制の4点を確認してMVNOを選ぶことがコストパフォーマンスの高い選択につながる
  • 2021年以降のMNO格安ブランド参入でMVNO市場の競争環境が変化:ahamo・povo・LINEMOなどMNO自体の格安ブランドの登場でMVNOの「格安性」という優位性が薄まりMVNO各社は値下げやサービス差別化を迫られている

よくある質問

Q
格安SIMとMVNOは同じ意味ですか?
A

ほぼ同義で使われます。格安SIMはMVNOが提供する安価なSIMカードのことを指す日本での呼び方です。

Q
MNO回線系の選び方はどうすればいいですか?
A

自分が主に使う地域の電波状況を確認することが基本です。地方ではドコモ回線の方がカバレッジが広い場合が多いです。都市部ではどのMNO回線でも概ね問題ないことが多いです。

Q
MVNOに乗り換えると今の電話番号はどうなりますか?
A

MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を使えば番号をそのまま引き継げます。多くのMVNOがMNP転入に対応しています。

Q
格安SIMでテザリングはできますか?
A

多くのMVNOでテザリングは可能です。ただし一部のプランや端末では制限がある場合があるため、契約前に確認することをお勧めします。

【出典】参考URL

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/mvno.html :総務省のMVNO活用ガイド
https://www.iijmio.jp/ :IIJmio(代表的なMVNO)公式サイト
https://e-words.jp/w/MVNO.html :IT用語辞典「MVNO」

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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