ナビゲーションドロワーとは?スマホアプリのハンバーガーメニューの仕組み

デザイン・クリエイティブ
ナビゲーションドロワーとは?ざっくりと3行で
  • スマートフォンアプリでハンバーガーメニュー(≡)をタップすると画面の端からスライドして表示されるナビゲーションメニューのこと。「サイドドロワー」「サイドメニュー」とも呼ばれる
  • Google公式のデザインシステム「Material Design」で定義されたUIコンポーネントで、画面内のコンテンツ領域を最大化しつつ複数のナビゲーション項目を格納するための手法として普及した
  • モバイルアプリのナビゲーションパターンとしてはボトムナビゲーション(下部タブバー)との使い分けが設計上の重要な判断点で、Googleも2021年以降はボトムナビゲーションを優先推奨している

【深掘り】これだけ知ってればOK!

ナビゲーションドロワーの仕組みを理解しよう。アプリの左端(または右端)から全画面の30〜70%の幅のパネルが現れ、その中にメニュー項目・ユーザーアカウント情報・設定リンクなどが表示される。ユーザーはハンバーガーアイコンをタップするか、画面端からスワイプする操作で開閉できる。メニュー外の領域をタップすると自動的に閉じる。

ナビゲーションドロワーは2013年頃にGmailのAndroidアプリで大規模に採用されてから一気に普及した。FacebookのiOSアプリでも採用されて「ハンバーガーメニュー」という呼び名とともに世界中のアプリに広まった。当時のスマートフォンの物理的なメニューボタンが廃止されたこととも重なり、多くのナビゲーションをまとめる解決策として定着した。

UIデザインの観点では、ナビゲーションドロワーには「発見しにくい」という欠点がある。Snapchatがドロワーを採用した時期にユーザーの解約率が上がったという有名な事例がある。ユーザーがハンバーガーメニューの存在に気づかない・タップしにくいという問題から、Appleは重要なナビゲーションにはボトムタブバーを推奨している。

現在のモバイルアプリのトレンドとして、Google Material Design 3ではナビゲーションドロワーの用途を限定的に位置付け、主要なナビゲーションにはナビゲーションバー(ボトムバー)を推奨するよう変化している。ナビゲーションドロワーは補助的なメニュー・高頻度でない操作・多数の項目を格納する用途に絞って使うことが推奨される。

Webサイトのハンバーガーメニューとモバイルアプリのナビゲーションドロワーは仕組みが似ているが異なる文脈で使われる。Webサイトのハンバーガーメニューは主にモバイルサイトで画面幅が狭い際にナビゲーションを折りたたむためのもので、アプリのナビゲーションドロワーはMaterial Designで定義されたUIコンポーネントだ。

よくある誤解

ナビゲーションドロワー=全てのアプリで使うべきUIだと思っている

頻繁にアクセスする主要な画面遷移にはボトムナビゲーション(下部タブバー)の方がユーザビリティが高い。片手操作で下部のタブをタップする方がハンバーガーメニューを開くより直感的だ。Googleも2021年以降はボトムナビゲーションを優先推奨している。

ハンバーガーメニュー=ナビゲーションドロワーと思っている

ハンバーガーアイコン(三本線)はメニューを開くためのトリガーアイコンで、必ずしもナビゲーションドロワーを開くとは限らない。ハンバーガーアイコンが配置されていてもドロップダウンメニューやポップオーバーが開くケースもある。アイコンとUIパターンは別物だ。

会話での使われ方

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

このアプリ、ハンバーガーメニューにしか設定画面へのリンクがなくてユーザーが見つけられていないようです。ボトムバーに追加することを検討してください。

UXリサーチャーがユーザビリティテストの結果をデザインチームに共有している場面。ナビゲーションの発見しにくさが課題として見えている。

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Material Design 3の最新ガイドラインでは、よく使うメニューはボトムナビゲーションに移して、ドロワーは頻度の低いメニューの格納場所として使うのが推奨です。

モバイルアプリのデザイナーがチームに最新のMaterial Designガイドラインの変更点を共有している場面。

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Androidのナビゲーションドロワー、画面端から左スワイプでも開けるので、ハンバーガーアイコンが見つからなくてもジェスチャーで操作できます。

アプリサポート担当者がユーザーにナビゲーションドロワーの操作方法を案内している場面。ジェスチャー操作の存在を知らないユーザーは多い。

【まとめ】3つのポイント

  • 画面のコンテンツ領域を最大化しながら多数のメニューを格納できる:ハンバーガーアイコンをタップするまでメニューが非表示のため画面を広く使えるが、反面でメニューの存在が発見しにくいというトレードオフがある
  • 頻繁アクセス項目はボトムナビゲーションとの使い分けが重要:主要な画面遷移にはボトムナビゲーションを使い、アクセス頻度の低い補助的なメニューや多数の項目をドロワーに格納するという使い分けが現代のモバイルUX設計の標準になりつつある
  • Material Design 3では補助的な用途に位置付けが変化している:Googleは2021年以降のガイドライン更新でナビゲーションドロワーの主用途をボトムナビゲーションに移行させており、最新トレンドを追うことがユーザビリティの高いアプリ設計につながる

よくある質問

Q
ナビゲーションドロワーとボトムナビゲーションはどう使い分ければいいですか?
A

アクセス頻度が高い主要な画面(ホーム・検索・マイページなど5項目以内)にはボトムナビゲーションが適しています。6項目以上のメニューや設定・ヘルプなどアクセス頻度が低い補助的な機能にはナビゲーションドロワーが適しています。

Q
Webサイトのハンバーガーメニューとアプリのナビゲーションドロワーは同じですか?
A

仕組みは似ていますが異なる文脈で使われます。Webサイトのハンバーガーメニューは主にモバイルサイトで画面幅が狭い際にナビゲーションを折りたたむためのものです。アプリのナビゲーションドロワーはMaterial Designで定義されたモバイルアプリのUIコンポーネントです。

Q
ナビゲーションドロワーはSwiftUI・Jetpack Composeでどう実装しますか?
A

SwiftUI(iOS)では「NavigationSplitView」を使うことでサイドバー形式のナビゲーションを実装できます。Jetpack Compose(Android)では「ModalNavigationDrawer」コンポーネントが用意されており、Material Design 3の仕様に準拠したドロワーを実装できます。

Q
ナビゲーションドロワーとタブバーはどちらがユーザビリティが高いですか?
A

一般的にタブバー(ボトムナビゲーション)の方がユーザビリティが高い場合が多いです。「常に表示されていて発見しやすい」「タップ領域が大きく操作しやすい」「現在地が一目でわかる」という点が理由です。ドロワーは発見しにくさとタップ操作の手間という課題があります。

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【出典】参考URL

https://m3.material.io/components/navigation-drawer/overview :Material Design 3 ナビゲーションドロワーの公式ガイドライン
https://developer.android.com/develop/ui/compose/components/drawer :Android公式ナビゲーションドロワーの実装ガイド
https://www.nngroup.com/articles/hamburger-menus/ :Nielsen Norman Group「ハンバーガーメニューのユーザビリティ研究」

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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