ネームサーバーとは、ドメイン名とIPアドレスの対応を管理して名前解決を担うサーバーのこと。DNSの仕組みとドメイン設定を解説します。

システム開発・テクノロジー
ネームサーバーとは?ざっくりと3行で
  • ドメイン名とIPアドレスの対応情報を管理して「ドメイン名からIPアドレスへの変換(名前解決)」を担うDNSの中核となるサーバーのこと
  • 人間が覚えやすいドメイン名(example.com)を、コンピュータが通信に使うIPアドレス(93.184.216.34)に翻訳する役割を持ちインターネットの「電話帳」のような存在
  • ドメインを取得したら「このドメインの情報はこのネームサーバーが管理する」という設定(NSレコード)を登録する必要があり、ネームサーバーの設定を間違えるとWebサイトやメールが全く使えなくなる重要な設定だ

【深掘り】これだけ知ってればOK!

DNSの名前解決の流れを整理しよう。①ブラウザがドメイン名を入力される。②ルートDNSサーバーに問い合わせてTLD(.comなど)のネームサーバーを教えてもらう。③TLDのネームサーバーがそのドメインの権威ネームサーバーを教える。④権威ネームサーバーがドメインに対応するIPアドレスを回答する。⑤ブラウザがそのIPアドレスのサーバーに接続する。この階層的な仕組みで世界中のドメインを名前解決している。

ネームサーバーの種類を理解しよう。権威ネームサーバー(Authoritative):特定のドメインの正式な情報を保持・回答するサーバー。キャッシュDNSサーバー(フルリゾルバ):ユーザーの代わりに名前解決を行い結果を一時保存(キャッシュ)するサーバー。プロバイダやGoogle Public DNS(8.8.8.8)などが該当する。両者が連携して効率的な名前解決を実現する。

ネームサーバーの設定(NSレコード)を理解しよう。ドメインを取得すると、レジストラ(ドメイン管理事業者)の管理画面で「このドメインを管理するネームサーバー」を指定する。例えばレンタルサーバーを使う場合、そのサーバー会社が指定するネームサーバー(ns1.example-server.jp等)を設定する。この設定が反映されるまでDNSの伝播で最大48時間程度かかることがある。

ネームサーバーの変更時の伝播待ちに注意しよう。ネームサーバーやDNSレコードを変更しても、世界中のキャッシュDNSサーバーに反映される(伝播する)まで時間がかかる。TTL(Time To Live)の設定値によって伝播時間が変わり、サーバー移転時はTTLを事前に短く設定しておくとダウンタイムを最小化できる。

主要なDNSレコードの種類を理解しよう。Aレコード:ドメインをIPv4アドレスに対応させる。AAAAレコード:IPv6アドレスに対応させる。CNAMEレコード:ドメインを別のドメインのエイリアスにする。MXレコード:メールサーバーを指定する。NSレコード:ネームサーバーを指定する。TXTレコード:SPF・DKIMなどメール認証やドメイン所有確認に使う。

よくある誤解

ネームサーバーとWebサーバーは同じものだと思っている

ネームサーバーはドメイン名をIPアドレスに変換する役割、Webサーバーは実際にWebページのデータを配信する役割で全く別のものだ。ネームサーバーが「どこにアクセスすればいいか」を教え、Webサーバーが「実際のコンテンツ」を提供する。

ネームサーバーを変更したらすぐに反映されると思っている

ネームサーバーやDNSレコードの変更は世界中のDNSサーバーに伝播するまで時間がかかり、最大48時間程度かかることがある。TTLの設定値によって伝播時間が変わるため、サーバー移転時は計画的にTTLを調整することが重要だ。

会話での使われ方

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新しいレンタルサーバーに移転するので、ドメインのネームサーバーを移転先のものに変更してください。反映まで時間がかかるので深夜に作業しましょう。

インフラ担当者がサーバー移転に伴うネームサーバー変更の作業計画を立てている場面。

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Webサイトが表示されません。ネームサーバーの設定を確認したらNSレコードが間違っていました。名前解決ができていない状態です。

エンジニアがWebサイト障害の原因をネームサーバー設定ミスと特定した場面。

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メールが届かない原因はMXレコードの設定漏れでした。ネームサーバーにメールサーバーを指定するMXレコードを追加してください。

運用担当者がメール不達の原因をDNSレコードの設定漏れと突き止めた場面。

【まとめ】3つのポイント

  • ドメイン名をIPアドレスに変換するDNSの中核を担うインターネットの電話帳:人間が覚えやすいドメイン名をコンピュータが通信に使うIPアドレスに翻訳する役割を持ちネームサーバーなしではWebサイトもメールも機能しない基盤的な仕組みだ
  • 権威ネームサーバーとキャッシュDNSサーバーが連携して名前解決する:ドメインの正式情報を持つ権威ネームサーバーと結果を一時保存するキャッシュDNSサーバーが階層的に連携することで世界中の膨大なドメインの名前解決が効率的に行われる
  • ネームサーバー・DNSレコードの変更は伝播待ちが発生する:設定変更が世界中のDNSサーバーに反映されるまで最大48時間程度かかるためTTLを事前に調整してサーバー移転時のダウンタイムを最小化する計画的な運用が重要だ

よくある質問

Q
ネームサーバーとDNSサーバーは同じですか?
A

ほぼ同じ意味で使われます。DNSサーバーはDNS(ドメインネームシステム)を構成するサーバー全般、ネームサーバーは特にドメインの情報を管理・回答するサーバーを指すことが多いです。

Q
ネームサーバーの変更にどれくらい時間がかかりますか?
A

DNSの伝播には最大48時間程度かかることがあります。TTLの設定値によって変わるため、移転時は事前にTTLを短くしておくと反映が早まります。

Q
AレコードとCNAMEレコードの違いは何ですか?
A

AレコードはドメインをIPアドレスに直接対応させます。CNAMEレコードはドメインを別のドメイン名のエイリアス(別名)として設定します。

Q
Google Public DNSとは何ですか?
A

Googleが提供する無料のキャッシュDNSサーバー(8.8.8.8)です。プロバイダのDNSより高速・安定している場合があり、名前解決の代替として利用できます。

【出典】参考URL

https://www.nic.ad.jp/ja/dns/ :JPNICのDNS解説
https://developers.google.com/speed/public-dns :Google Public DNS
https://e-words.jp/w/%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90.html :IT用語辞典「ネームサーバー」

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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