- MRRというのは、サブスクリプション型のビジネスで、毎月継続的に得られる収益を表す指標のことだよ。
- その月に安定して入ってくる売上を示すもので、事業の勢いや変化を月単位できめ細かく追える特徴がある。
- この指標を理解すると、サブスク事業の担当者がなぜ毎月この数字に一喜一憂するのか、その理由が腑に落ちます。
【深掘り】これだけ知ってればOK!
MRRは、日本語で月間経常収益と訳されます。その月に継続的に見込める収益を合計したもので、たとえば月額制サービスの契約者全員からの利用料を足し上げた額がこれにあたります。年単位のARRに比べ、月ごとの細かな変化を素早く捉えられるのが強みです。サブスク事業では、新規契約や解約が日々発生し、収益は常に動いています。その動きを毎月モニタリングすることで、施策の効果や事業の異変にいち早く気づけます。経営の現場で、もっとも頻繁に確認される指標の一つと言えるでしょう。
MRRとARRは、表裏一体の関係にあります。MRRを12倍すれば、おおよそのARRが算出できます。月単位で事業の鼓動を見るのがMRR、年単位で規模や成長を捉えるのがARR、という役割分担です。さらにMRRは、その増減の内訳を分解して見ることに大きな価値があります。新規顧客による増加、既存顧客のプラン拡大による増加、解約や減額による減少。これらを切り分けることで、事業のどこが伸び、どこに課題があるかが浮き彫りになります。
MRRを深く活用するには、構成要素ごとの動きを追うことが欠かせません。たとえば、新規獲得は好調でも解約が同程度に発生していれば、実質的な純増はわずかです。逆に、既存顧客のプラン拡大が解約による減少を上回っていれば、新規がなくても収益は伸びます。こうした内訳を把握すれば、新規獲得に力を入れるべきか、既存顧客の維持や満足度向上に注力すべきか、打ち手の判断が明確になります。総額という結果だけでなく、その内側で何が起きているかを読む。それがMRRという指標を使いこなす要諦です。
よくある誤解
MRRはその月の売上高そのものだという誤解
月の売上総額と同じだと思われがちですが、対象が違います。MRRに含めるのは、毎月継続的に見込める経常収益だけです。一回限りの初期費用や、その月だけのスポット収益は含めません。あくまで反復して入ってくる収益に絞って測る点が、単純な月間売上高とは異なります。
MRRの総額さえ伸びていれば良いという思い込み
合計が増えていれば順調、と早合点するのは危険です。新規で増えた一方、既存顧客の解約が進んでいることもあります。総額の裏にある増減の内訳を分けて見なければ、事業の本当の勢いや課題はつかめないのではないでしょうか。数字は分解してこそ意味を持ちます。
会話での使われ方

今月のMRR、純増は出ていますが解約率が悪化しています。新規偏重を見直し、既存顧客のサポートにリソースを振り分けましょう。
SaaS企業のマネージャーが、定例会議でチームに方針転換を提案している場面です。




ダッシュボードのMRRって数字、毎日見てるんですけど、結局どこに注目すればいいんですか?
入社したての若手が、先輩にSlackで指標の見方を尋ねているカジュアルなトーンです。




MRRを新規・拡大・解約に分解して可視化したいです。どの要素が成長を牽引しているか、データ基盤から一緒に整えましょう。
事業データ担当が、外部の分析支援者との商談で要望を伝えている場面です。
【まとめ】3つのポイント
- 続く収益を月で測る:MRRとは、サブスク事業で毎月継続的に見込める経常収益のことで、月単位で事業の変化を追えます。
- ARRと表裏一体:MRRを12倍するとおおよそのARRになり、月単位の勢いと年単位の規模を使い分けて把握できます。
- 内訳の分解が肝:新規・拡大・解約といった増減の内訳を切り分けて見ることで、事業のどこに伸びや課題があるかが明確になります。
よくある質問
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QMRRとは何の略ですか?
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A
Monthly Recurring Revenueの略で、日本語では月間経常収益と訳されます。1ヶ月間に継続的・反復的に得られる収益を表す指標で、月額制などのサブスクリプション型ビジネスで頻繁に使われます。
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QMRRはどうやって計算しますか?
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A
その月に継続的に見込める収益を合計して求めます。たとえば月額制サービスなら、全契約者から毎月入ってくる利用料を足し上げた額になります。初期費用や一回限りの収益は含めず、反復して得られる経常収益に絞って計算します。
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QMRRの内訳とは何ですか?
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A
MRRの増減を要素ごとに分けたものです。新規顧客による増加、既存顧客のプラン拡大による増加、解約や減額による減少などに分解します。総額だけでなく内訳を見ることで、事業のどこが伸び、どこに課題があるかを具体的に把握できます。
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QMRRとARRとの違いは何ですか?
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A
対象とする期間が異なります。MRRは1ヶ月間の経常収益、ARRは1年間の経常収益を表します。基本的にはMRRを12倍したものがARRです。月ごとの細かな変化や施策の効果を素早く見たいときはMRR、年単位の事業規模や成長を捉えたいときはARRが適しています。
【出典】参考URL
総務省 情報通信白書: サブスクリプション経済の動向 https://www.soumu.go.jp/
中小企業庁: SaaS・サブスク型事業の経営指標解説 https://www.chusho.meti.go.jp/
日本経済新聞 用語解説: MRR・経常収益の解説 https://www.nikkei.com/


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