- フリーター時代、出会い系サイトのサクラのバイトが私とネットの世界をつなぐ最初の接点になった
- 当時はグレーな仕事と思っていたが、今振り返ると違法性が高かったと気付き、深く反省している
- 目先のお金に流されず、後悔しない働き方を選ぶことの大切さを学んだ
今でこそIT系のブログを書いている私ですが、その入口はとても人に誇れるものではありませんでした。
フリーターだった20代前半、私が最初にネットの世界と関わったのは、出会い系サイトのサクラというグレーな仕事を通じてでした。当時は深く考えず、割のいいバイトとして飛び込んだのです。
この記事では、その体験を包み隠さず振り返りながら、若い頃の自分が見落としていた違法性や、年を重ねて初めて分かった後悔についてお話しします。同じような誘いを受けている方の、判断材料になればと思います。
2002〜2007年のIT系の出来事
こうして並べてみると、私がサクラのバイトをしていた時期は、ちょうどブロードバンドが普及し、ネットが一気に生活へ入り込んでいく激動の数年間でした。皮肉なことに、出会い系サイトという当時のネットの暗部のような場所が、私にとってのデジタル世界の入口になったわけです。時代の追い風と自分のうしろめたさが、同じ画面の中に同居していた感覚は今でも忘れられません。
なぜフリーターの私がサクラのバイトを始めたのか
きっかけは、フリーペーパーに載っていたオペレーター募集の広告でした。割のいいバイトだと友達から聞いていたこともあり、お金が欲しかった当時の私は迷わず連絡したのです。
連絡してみて分かったのは、その仕事が出会い系サイトのサクラだったということでした。一般の利用者を装い、テキストでやり取りを続けてサイトに課金させ続ける、そういう役割です。
正直に言えば、グレーな仕事だという感覚はありました。それでも時給は高く、1日8時間以上も働けて、目先のお金が手に入る。当時の私はそのメリットだけを見て、働くことを決めてしまいました。

当時の自分に言えるなら、その時給の高さこそが危険信号だと伝えたいですね。割のいい話には、必ず割に合わない理由が隠れているものです。
パソコンも触れない私が面接に通った理由
当時の私は、パソコンすら持っていませんでした。ネットに触れる機会といえば、携帯電話のiモードを使う程度だったのです。
まともにタイピングもできない状態でしたが、それでも面接には通ってしまいました。今思えば、サクラという仕事に高いスキルは求められておらず、とにかく人手が必要だったのでしょう。
結果として、ITの素養がまるでなかった私が、皮肉にもキーボードを叩く仕事に就くことになりました。これが、私にとって生まれて初めてネットの仕組みに日常的に触れる経験になったのです。
職場はグレーだがブラックではなかった、ただし
仕事の中身はグレーでしたが、労働環境そのものは想像していたほど劣悪ではありませんでした。少なくとも、暴力的な怒号や無理な残業の強要はなかったのです。
職場はオフィス街のきれいなビルのワンフロアにありました。内装も整っていて、若い男女が和気あいあいと働いている、表面上はごく普通の職場に見えました。
無理な残業もなく、大声で怒られることもない。当時の私は仕事内容を深く考えることもなく、正直に言えば楽しい職場だと感じていた部分すらありました。
遅刻や欠勤の罰金制度という落とし穴
ただし、見過ごせない問題が一つありました。遅刻や欠勤に対して罰金が科される制度があったのです。
当時の私も、この罰金はおかしいと感じていました。そして今あらためて調べてみると、その違和感は正しかったと分かります。
とはいえ、当時の職場の空気を思い返すと、罰金がなければまともに出勤しない人が多かったのも事実です。サクラという特殊な仕事柄、変わった人も少なくありませんでした。
もちろん、だからといって罰金制度が正当化されるわけではありません。働く側を縛るための仕組みであり、健全な職場のあり方ではなかったと、今でははっきり言えます。



罰金や違約金の天引きを当たり前のように口にする職場は、それだけで一度立ち止まって考えるべきサインだと、今なら思います。
グレーだと思っていた仕事は、実は違法性が高かった
当時の私はサクラの仕事を、合法とも違法とも言い切れないグレーな領域だと捉えていました。しかし今振り返ると、その認識は甘かったと反省しています。
サクラ行為は、運営側が雇った人間が一般の利用者を装い、課金を続けさせることを目的としています。その実態によっては、当時すでに法律に触れていた可能性があるのです。
つまり、私が当時グレーだと考えていた仕事は、見方を変えれば違法だった可能性が十分にあったということです。知識がなかったとはいえ、目をつぶっていた自分の責任は軽くないと感じています。
モニター越しだから感じなかった罪悪感
当時、私に罪悪感がほとんどなかった最大の理由は、相手と直接顔を合わせなかったことだと思います。モニター越しにテキストをやり取りするだけだったので、画面の向こうに生身の人間がいるという実感が薄かったのです。
相手は本物の出会いを求めて、お金と時間を使ってくれていました。それを承知のうえで会話を引き延ばしていたのですから、誠実とは到底言えません。
今になって、その一人ひとりに対する罪悪感が、後からじわじわと湧いてきています。当時は感じなかった重さを、年を取った今になって背負っている感覚です。
この体験から私が学んだこと
この経験から得た一番の教訓は、目先のお金のためにうしろめたい仕事を選ぶと、必ず後で後悔するということです。当時感じなかった罪悪感は、消えるどころか年々重くなっています。
まともな感覚を持っている人であれば、サクラの仕事は初日で辞めていたはずです。実際、何人かはそうやって去っていきました。今思えば、その判断こそが正しかったのでしょう。
私はあのとき辞めなかったことを、長く引きずることになりました。だからこそ、同じような誘いを受けている人には、立ち止まって考えてほしいと強く思います。
確かに、この仕事はネットの世界に触れる入口にはなりました。けれども、入口なら他にいくらでもあったはずです。わざわざ後悔する道を選ぶ必要は、まったくありませんでした。
- 目先の高時給に飛びつくと、後から罪悪感や後悔が重くのしかかる
- グレーだと感じる仕事は、調べてみると違法性が高いことが少なくない
- うしろめたさを感じたら、その直感を信じて早めに離れるのが正解
もしあなたが今、割がいいけれど後ろめたい仕事に誘われているなら、迷わずその場を離れてください。年を取ってから後悔しないために、グレーな仕事には手を出さない。これが、遠回りをした私からの一番のアドバイスです。
この記事で使用された用語
| 用語 | 概要 |
|---|---|
| インターネット | 世界中のコンピューターをつなぎ、情報をやり取りできるようにする巨大なネットワークの仕組みのことです。 |
| Web | ブラウザを使ってホームページなどの情報を閲覧できる、インターネット上の仕組みのことです。 |
| ITリテラシー | パソコンやインターネットなどのIT技術を正しく理解し、安全かつ適切に活用できる能力のことです。 |
| メディアリテラシー | 世の中の情報を鵜呑みにせず、批判的に読み解いて適切に活用する力のことです。 |
| iモード | NTTドコモが提供していた携帯電話向けのインターネット接続サービスで、スマホ普及前のネット接続の入口となった仕組みです。 |
よくある質問
- Q出会い系サイトのサクラのバイトは違法ですか
- A
業務の実態によっては違法となる可能性が高いとされています。利用者を一般会員と誤信させて課金させる行為は、刑法の詐欺罪や特定商取引法の不実告知などに抵触するおそれがあると指摘されており、最終的な判断は専門家への確認が必要です。
- Q遅刻や欠勤で給料から罰金を引かれるのは合法ですか
- A
給与からの一方的な罰金天引きは違法性が高いとされています。労働基準法は賃金の全額払いを原則とし、あらかじめ違約金や罰金の額を定めることも禁じているため、こうした制度には注意が必要です。
- Q割のいいバイトに誘われたとき、どう見極めればよいですか
- A
仕事内容にうしろめたさを感じるかどうかが一つの判断材料です。相場より極端に時給が高い、業務内容の説明が曖昧、罰金制度があるといった点は、立ち止まって考えるべきサインといえます。
- Qパソコンが使えなくてもIT系の仕事に関われますか
- A
入口としては可能ですが、健全な道を選ぶことが大切です。私自身はタイピングもできない状態から始まりましたが、後ろめたい仕事ではなく、基礎から学べる正当な環境を選ぶことを強くおすすめします。
出典・参考リンク
- 総務省 令和元年版 情報通信白書(mixi・GREE・ニコニコ動画・YouTube日本語版の年表確認):https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd111120.html
- インターネット白書ARCHIVES 日本のインターネット歴史年表 2003年(出会い系サイト規制法施行の確認):https://iwparchives.jp/e20070824121
- ソフトバンク ADSLのあゆみ(Yahoo! BB 100万契約突破の確認):https://www.softbank.jp/internet/special/adsl-thankyou22/
- e-Gov法令検索 労働基準法・刑法・特定商取引法(適法性に関する記述の根拠):https://elaws.e-gov.go.jp/


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