楽天証券の口座乗っ取り被害が『絵文字認証』でゼロに?その驚きの対策と裏側

企業・経営問題

口座を乗っ取られて不正に売買されるという被害は、5月上旬以降はゼロだ。多要素認証の必須化など、必要な対応を進めた効果が出ている

このニュースは要するに
  • 楽天証券は5月上旬以降、口座乗っ取り被害がゼロになった
  • 絵文字を使った多要素認証が、被害停止に有益な手段と評価されている
  • 今後はパスキー導入など、複数の認証方式を組み合わせた多層的な対策を強化する予定

絵文字認証がこれほど効果を発揮するとは、正直驚きましたね。もっと早く必須化できたらと悔やむ気持ちも分かります。

SNSの声

投稿内容は、あくまで投稿者個人の見解や意見です。

重要な情報については、単一の投稿を鵜呑みにせず、公的機関の発表や複数の報道機関など、異なる情報源からもご確認いただくことが大切です。

考察

口座乗っ取り被害が多発していた背景には、やはり「フィッシング詐欺」の巧妙化があったと見て間違いないでしょう。お客様ご自身がIDやパスワード、暗証番号といった重要な情報を、悪意ある第三者に渡してしまうケースですね。まるで自宅の鍵をうっかり泥棒に渡してしまったようなものです。

これまでの数字や文字列による多要素認証は、リアルタイムでのフィッシング攻撃に対しては、残念ながら突破されやすい弱点があったのです。攻撃者はユーザーが入力した情報を即座に詐欺サイトへ中継し、正規サイトへのログインに利用してしまう。これは、ちょうど電話口で「暗証番号を教えてください」と言われ、そのまま正規のサービスに電話をかけられてしまうような、リアルタイム中継攻撃の典型例です。

楽天証券さんも、以前から追加認証の仕組みは提供していたそうですが、それを「必須化」するまでには、カスタマーサポートへの問い合わせ増加や、お客様からの不満への懸念があったようです。セキュリティを強化すればするほど、どうしてもユーザー体験は複雑になりますから、このジレンマは多くのサービスで共通の課題と言えるでしょう。

しかし、被害が多額に上る状況となれば、やはり「背に腹は代えられない」といった判断になったのだと思いますね。結果として、絵文字認証の必須化が奏功し、被害がゼロになったのは喜ばしいことです。

今回の件は、セキュリティと利便性のバランスをどう取るかという、私たちITエンジニアが常に直面する永遠のテーマを改めて浮き彫りにした事例だと感じます。ユーザーの無意識を狙う攻撃手法に対し、技術だけでなく運用でどう対抗するかが問われた結果ですね。

セキュリティと利便性の間で、最適なバランスを見つける難しさが浮き彫りになった事例でした。

FAQ

Q
なぜ絵文字認証は早く必須化されなかったのですか?
A

楽天証券は、ログインや取引に追加認証を必須化することで、お客様の利便性が損なわれ、カスタマーサポートへの問い合わせや不満が増加する可能性を懸念していたためですね。セキュリティ強化とお客様の利便性のバランスを取ることが難しいという、企業側のジレンマが背景にあったと推察されます。

Q
絵文字認証が、なぜ従来の数字や文字列よりもフィッシングに強いのでしょうか?
A

数字や文字列での多要素認証は、フィッシングサイトがリアルタイムで入力情報を中継することで突破されやすい特性があります。しかし、絵文字の並びは、限られた時間の中で人間が第三者に正確に伝えるのが非常に困難なため、リアルタイムフィッシング攻撃の際に攻撃者が情報を迅速に悪用しにくい、という利点があるのです。

Q
パスキー導入後も、複数の認証方式を組み合わせる必要があるのはなぜですか?
A

パスキーは強力な認証手段の一つですが、楽天証券の平山副社長は「パスキーという1つの道具だけで攻撃者と戦えるかというと、そうではない」と述べています。これは、攻撃の手法が常に進化するため、一つの対策だけに依存せず、現状の対策をより強固にし、複数の認証方式を組み合わせて多層的な防御を構築することが極めて重要である、という考え方に基づいています。

所感

今回の楽天証券さんの件、絵文字認証がこれほど効果を上げたのは、正直、私も「なるほど」と唸りましたよ。数字や文字の多要素認証がリアルタイムフィッシングで突破されやすいというのは、私たちが現場で日々感じている課題です。そこへ来て、絵文字という「人に伝えにくい」特性を逆手に取ったアプローチは、非常にユニークで実践的ですね。

ただし、この対策が「もっと早く、1月にでも打つべきだった」という平山副社長の反省の弁には、現場の苦悩がにじみ出ています。セキュリティ強化は常に利便性とのトレードオフ。ユーザーからの問い合わせや不満を恐れる気持ちは痛いほど分かります。私も似たような状況で、機能追加や改修の際に、ユーザーからのネガティブな反応を予測して頭を抱えることが少なくありません。

結局のところ、ユーザーのITリテラシー向上も重要ですが、企業側が「使える道具はすべて使う」と腹をくくり、多層的な防御を構築していくしかないのですね。パスキー導入の発表もありましたが、一つの銀の弾丸はない。これはセキュリティ対策の鉄則だと、改めて肝に銘じるべきでしょう。

絵文字認証という意外な一手で被害ゼロ。セキュリティ対策は多角的な視点が不可欠だと改めて感じます。

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