- あらかじめ記録された内容を読み出すことしかできない読み取り専用のCD、それがCD-ROMだ
- 利用者が書き込めないぶん、ソフトの配布や書籍の付録など、内容を変えずに大量に配る用途に使われてきた
- CD-ROMの位置づけがわかると、書き込めるCDとの違いや、なぜ昔のソフトがこの形で配られたのかが見えてくる
【深掘り】これだけ知ってればOK!
CD-ROMは、読み取り専用のCDです。工場であらかじめデータが記録された状態で作られ、利用者はその内容を読み出すことだけができます。書き込みも書き換えもできません。市販の音楽CDや、かつてのパソコンソフト、辞書や百科事典の付属ディスクなどが、この形で提供されてきました。印刷された本に似ていて、内容は固定され、読むためのものなのです。
書き込めないという制約は、大量配布に適した性質でもあります。同じ内容を一括して工場で大量に複製でき、しかも利用者が誤って書き換える心配がありません。ソフトウェアの配布や、雑誌の付録など、決まった内容を多くの人に同じ形で届けたい場面に最適でした。読み取り専用だからこそ、配った内容が確実に保たれるという利点があったのです。
インターネットでのソフト配信やダウンロードが普及した今、CD-ROMで何かが配布される機会は大きく減りました。大容量のデータはネット経由で届けるほうが速く、手間もかかりません。とはいえ、古いソフトのインストールや、過去に配布された資料を参照する際には、今も読み取る装置が必要になることがあります。役割を終えつつある技術ですが、その仕組みを知っておく価値は残っています。
よくある誤解
自分でデータを書き込めるわけではない
CDだから書き込めると思い込むと、戸惑います。CD-ROMは読み取り専用で、利用者がデータを記録することはできません。自分で書き込みたいなら、CD-RやCD-RWといった別の種類が必要です。同じCDでも、できることがまったく異なります。
中身を消したり変えたりはできない
不要になった内容を消して使い回せると考えるのは誤りです。CD-ROMの内容は工場で固定されており、消去も変更も一切できません。読むことだけを目的に作られているため、再利用という発想自体が当てはまらないのです。
会話での使われ方

昔のソフト、CD-ROMでしか手に入らないんだよね。読み取る装置がないと、今のパソコンじゃ入れられないよ。
ベテラン社員が、古い業務ソフトの導入に困る後輩に状況を説明している場面。




CD-ROMって書き込めないんですね。てっきりデータを保存できるものだと思ってました。
新人が、CDの種類の違いを先輩に教わっているやり取り。




過去にCD-ROMで配布した資料は、内容をデータ化してネット上で参照できるようにすることを提案します。読み取る装置がなくても使えるようになります。
情報管理の担当者が、資料のデジタル化を会議で提案している場面。
【まとめ】3つのポイント
- 読み取り専用のCD:工場であらかじめ記録され、内容を読み出すことだけができるCD。書き込みも書き換えもできません。
- 大量配布に向いた性質:同じ内容を一括複製でき、利用者が書き換える心配もないため、ソフト配布や付録に使われてきました。
- 役割を終えつつある技術:ネット配信の普及で出番は減りましたが、古いソフトや資料の参照では今も読み取る装置が要ります。
よくある質問
-
QCD-ROMにデータを保存できますか?
-
A
できません。CD-ROMは読み取り専用で、工場で記録された内容を読み出すことだけが可能です。自分でデータを書き込んで保存したい場合は、CD-RやCD-RWといった書き込みに対応した種類を選ぶ必要があります。
-
QCD-ROMはなぜソフトの配布に使われたのですか?
-
A
同じ内容を工場で大量に複製でき、利用者が誤って書き換える心配もなかったためです。決まった内容を多くの人に同じ形で確実に届けられる点が、ソフトウェアや付録の配布に適していました。
-
Q今でもCD-ROMは読めますか?
-
A
読み取る装置があれば読めます。ただし近年のパソコンには、その装置が搭載されていない機種が増えました。古いソフトや資料をCD-ROMから読み込む必要があるなら、外付けの読み取り装置を用意するとよいでしょう。
-
QCD-ROMとCD-Rの違いは何ですか?
-
A
CD-ROMが工場で記録された読み取り専用なのに対し、CD-Rは利用者が自分で一度だけデータを書き込めます。読むだけか、自分で記録できるかが大きな違いで、用途に応じて使い分けられてきました。
この用語と一緒に知っておきたい用語
| 用語 | この記事との関連 |
|---|---|
| CD-R | CD-Rとの関係を知ると全体像がつかみやすくなります。データを一度だけ書き込める記録用のCD、それがCD-Rだ |
| データ | 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。コンピュータが処理する数値や文字、画像といった事実や資料そのもの、それがデータだ |
| CD-RW | CD-RWは関連分野でよく登場する重要キーワードです。記録したデータを消して何度も書き込み直せるCD、それがCD-RWだ |
| アイコン | アイコンを押さえると本記事の理解がさらに深まります。アプリやファイル、操作ボタンなどをひと目でわかる小さな絵で表したもの、それがアイコンだ |
| インターネット | 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。インターネットというのは、世界中のコンピュータやネットワークを互いにつなぎ合わせた、巨大なネットワークの集合体のことだよ。 |
【出典】参考URL
https://e-words.jp/ :CD-ROM・光ディスクの用語定義の参考
https://www.ipa.go.jp/ :記録メディアの基礎の参考
https://wa3.i-3-i.info/ :CD-ROMのやさしい解説の参考


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