KOCとは、一般消費者目線で信頼される影響力を持つ消費者インフルエンサーのこと。KOLとの違いとステマ規制を解説します。

マーケティング・戦略
KOCとは?ざっくりと3行で
  • Key Opinion Consumerの略で、一般消費者でありながら同じ立場の生活者目線でリアルな影響力を持つ人のこと
  • 何百万人ものフォロワーを持つ有名インフルエンサー(KOL)とは異なりフォロワー数は少なくても等身大の本音のレビューで身近な層から高い信頼を得る
  • 中国のマーケティングで生まれた概念で、広告色の強いKOLへの信頼低下を背景に、より身近で本音に近いKOCの口コミ・レビューが購買決定に大きな影響を持つようになっている

【深掘り】これだけ知ってればOK!

KOCとKOL・インフルエンサーの違いを整理しよう。KOL(Key Opinion Leader):芸能人・著名人など多数のフォロワーを持つ影響力者。リーチは大きいが広告色が強く信頼が薄れがち。KOC(Key Opinion Consumer):一般消費者でフォロワーは少ないが、等身大の本音で身近な層から高い信頼を得る。リーチは小さいが信頼性・購買への影響力が高い。両者は役割が異なる。

KOCが注目される背景を理解しよう。SNSの普及で広告やPR投稿が氾濫し、消費者は「企業が金銭で依頼した宣伝」への警戒を強めている。有名インフルエンサーの投稿が広告だと分かると信頼されにくい。一方、一般消費者であるKOCの「自分で買って正直に使った感想」は広告色が薄く、同じ生活者目線で共感されやすいため、購買決定への影響力が高まっている。

マイクロインフルエンサーとの関係を理解しよう。KOCはフォロワー数千〜数万程度の「マイクロインフルエンサー」「ナノインフルエンサー」と重なる概念だ。フォロワーが少ない分、一人ひとりとの距離が近くエンゲージメント率(反応率)が高い傾向がある。多数のKOCを起用する手法は、一人の大物KOLに依頼するより費用対効果が高い場合がある。

ステマ規制に注意しよう。KOCを活用したマーケティングでも、企業が依頼・対価を提供した投稿で広告であることを隠す「ステルスマーケティング(ステマ)」は規制対象だ。日本では景品表示法でステマが規制されており、PR・提供を受けた投稿には明示が必要だ。KOCの「本音」の価値を活かすには、透明性のある形で起用することが重要だ。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)との関係を理解しよう。KOCが投稿する商品レビュー・使用写真は、企業が作る広告ではなくユーザー自身が生み出すUGC(User Generated Content)の一種だ。UGCは消費者からの信頼が高く、購買の後押しになる。企業はKOCやUGCを促進する施策(ハッシュタグキャンペーン・レビュー投稿の促進など)で、本音に近い口コミを増やそうとしている。

よくある誤解

影響力はフォロワー数が多いほど高いと思っている

リーチ(到達数)はフォロワー数に比例するが、購買への影響力は別だ。フォロワーが少ないKOCの方が、等身大の本音で身近な層から高い信頼を得て購買を後押しすることがある。リーチと信頼性・購買影響力は別の指標として捉える必要がある。

KOCに依頼すれば広告だと隠して宣伝できると思っている

企業が依頼・対価を提供した投稿で広告であることを隠すのはステルスマーケティングであり、日本では景品表示法で規制されている。PR・提供を受けた投稿には明示が必要だ。透明性を保つことがKOCの本音の価値を活かす前提だ。

会話での使われ方

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大物インフルエンサー1人より、信頼されるKOCを多数起用する方が費用対効果が高そうです。等身大のレビューが響きます。

マーケティング担当者が起用戦略を検討している場面。

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KOCに依頼した投稿には必ずPR表記を入れてください。ステマは景品表示法違反になります。

法務担当者がステマ規制への対応を指示している場面。

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ユーザーの本音のレビュー(UGC)が一番信頼されます。KOCの自然な口コミを増やす施策を考えましょう。

ブランド担当者がUGC促進を企画している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • 一般消費者目線で信頼される影響力を持つ消費者インフルエンサー:フォロワー数は少なくても等身大の本音のレビューで身近な層から高い信頼を得る点が多数のフォロワーを持つKOLとの違いで購買への影響力が高い
  • 広告への警戒の高まりを背景に本音に近いKOCの口コミが影響力を持つ:有名インフルエンサーの広告色の強い投稿への信頼低下を背景に一般消費者であるKOCの正直な使用感が同じ生活者目線で共感され購買決定に大きく影響する
  • ステマ規制を守り透明性のある形で起用することが本音の価値を活かす前提:企業が依頼・対価を提供した投稿で広告であることを隠すステマは景品表示法違反となるためPR表記を明示する透明性がKOCの本音の価値を活かす前提だ

よくある質問

Q
KOCとKOLの違いは何ですか?
A

KOL(Key Opinion Leader)は芸能人・著名人など多数のフォロワーを持つ影響力者です。KOC(Key Opinion Consumer)は一般消費者で、フォロワーは少なくても等身大の本音で高い信頼を得ます。

Q
なぜKOCが注目されているのですか?
A

広告やPR投稿の氾濫で消費者が企業の宣伝に警戒を強める中、一般消費者であるKOCの正直な使用感は広告色が薄く、同じ生活者目線で共感されやすいためです。

Q
KOCはマイクロインフルエンサーと同じですか?
A

重なる概念です。KOCはフォロワー数千〜数万程度のマイクロ・ナノインフルエンサーと重なり、フォロワーが少ない分エンゲージメント率が高い傾向があります。

Q
KOC活用でステマにならないようにするには?
A

企業が依頼・対価を提供した投稿には必ずPR・提供の明示を入れることです。日本では景品表示法でステマが規制されており、透明性が必須です。

【出典】参考URL

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/ :消費者庁のステマ規制(景品表示法)
https://www.jiaa.org/ :JIAA(日本インタラクティブ広告協会)
https://e-words.jp/ :IT用語辞典

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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