ネットワークエンジニアとは?インターネット基盤を支えるIT職種の仕事内容

システム開発・テクノロジー
ネットワークエンジニアとは?ざっくりと3行で
  • 企業内外のネットワーク(LAN・WAN・インターネット接続)の設計・構築・運用・保守を担うIT職種のこと
  • ルーター・スイッチ・ファイアウォール・ロードバランサーなどのネットワーク機器を操作・設定する専門知識が必要で、障害発生時の迅速な原因特定と復旧が最重要スキルだ
  • クラウド・SDN(Software-Defined Networking)の普及によりネットワークの仮想化・自動化の知識も求められるようになり、従来の機器設定だけでなくクラウドネットワークの設計能力が価値を増している

【深掘り】これだけ知ってればOK!

ネットワークエンジニアの主な業務は5つだ。設計:要件に基づいてネットワーク構成図・アドレス設計・冗長化設計を行う。構築:ルーター・スイッチ・ファイアウォールのコンフィグ設定・ラッキング・配線。運用監視:ネットワーク機器の死活監視・帯域監視・障害検知。保守:ファームウェアアップデート・コンフィグバックアップ・機器交換。トラブルシュート:障害時のping・traceroute・パケットキャプチャを使った原因特定。

ネットワークエンジニアに求められる代表的な資格として、Cisco認定資格が業界標準として広く認められている。入門レベルの「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」から始まり、プロレベルの「CCNP」、エキスパートレベルの「CCIE」へと段階的に取得するキャリアパスが一般的だ。日本ではCompTIA Network+・ネットワークスペシャリスト試験(IPA)も重要な資格として評価される。

近年のネットワークエンジニアの業務範囲は大きく変化している。クラウドサービスの普及でVPC(仮想プライベートクラウド)・VPN・Direct Connect・Transit Gatewayなどのクラウドネットワーク設計が必須スキルになっている。またSD-WAN・SDNによるネットワーク仮想化・自動化の知識、PythonやAnsibleを使ったネットワーク設定の自動化も求められるようになっている。

ネットワークエンジニアの年収は経験と保有資格によって大きく差が出る職種だ。CCNAレベルの若手で400〜500万円、CCNP・経験5年以上で600〜800万円、CCIEや上位資格を持つシニアエンジニアでは900万円以上も珍しくない。フリーランスのネットワークエンジニアも需要が高く、月単価60〜100万円以上のケースも多い。

ネットワークエンジニアが特に多く活躍する場として、NTT・KDDI・SoftBankなどの通信キャリア、大手SIer(システムインテグレーター)、データセンター事業者、大規模な企業の情報システム部門がある。近年はAWS・GCP・Azureなどクラウドプロバイダーの内部インフラを設計するポジションも高待遇で求められている。

よくある誤解

ネットワークエンジニア=配線・機器設定だけの仕事だと思っている

物理的な配線・機器設定は業務の一部に過ぎない。ネットワーク設計(冗長化・セキュリティ・帯域設計)・障害対応・クラウドネットワーク設計・自動化スクリプト開発など高度な技術力が求められる。特に上流の設計工程は論理的思考力と深い技術知識が必要だ。

クラウド化でネットワークエンジニアの仕事は減ると思っている

クラウド化でオンプレ機器の設定作業は減りつつあるが、クラウドネットワークの設計・マルチクラウドの接続設計・ゼロトラストネットワーク・SD-WANなど新たな専門領域が拡大している。ネットワークの専門知識はクラウド時代においても価値が高い。

会話での使われ方

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CCNAを取得したんですが、次はCCNPを目指すべきか、AWSのネットワーク専門資格を取るべきか迷っています。

若手ネットワークエンジニアがキャリアの方向性について先輩に相談している場面。

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本番環境でパケットロスが発生しています。tracerouteで経路を確認して、どのホップで遅延が発生しているか特定してください。

上級ネットワークエンジニアが障害対応でトラブルシュートの手順を担当者に指示している場面。

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AWS Transit Gatewayを使って拠点間のVPCをハブ&スポーク型で接続する設計にしました。オンプレとの接続はDirect Connectで冗長化します。

シニアネットワークエンジニアがクラウドネットワークの設計をチームに説明している場面。SDNとクラウドを組み合わせた現代的な設計だ。

【まとめ】3つのポイント

  • LANからクラウドまでネットワーク全体の設計・構築・運用を担う:ルーター・スイッチ・ファイアウォールの設定から障害対応・クラウドVPCの設計まで、デジタルインフラの血管を維持する重要なIT職種だ
  • CCNA→CCNP→CCIEのキャリアパスが業界標準:Cisco認定資格を段階的に取得することで市場価値が上がり、経験5年以上・CCNP取得で600〜800万円、CCIEや上位資格では900万円以上の年収も狙える
  • クラウド・自動化の知識が現代のネットワークエンジニアの差別化要因:AWSのVPC・VPN・Direct ConnectなどクラウドネットワークとPython・Ansibleによる設定自動化の知識が求められるようになり、従来のスキルセットだけでは不十分になりつつある

よくある質問

Q
ネットワークエンジニアになるには何から始めればいいですか?
A

まずCCNAの取得を目標にすることが王道です。Cisco PacketTracerという無料シミュレーターでルーター・スイッチの設定を実際に練習できます。ネットワーク基礎の理解にはCompTIA Network+の教材も体系的でお勧めです。

Q
サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いは何ですか?
A

サーバーエンジニアはOS・ミドルウェア・アプリケーション基盤を担当します。ネットワークエンジニアはルーター・スイッチ・ファイアウォールなどネットワーク機器とその接続設計を担当します。クラウド化の進展で両者の境界は曖昧になりつつあります。

Q
フリーランスのネットワークエンジニアの需要はありますか?
A

あります。特にCCNP以上の資格と5年以上の実務経験があれば、SIerやデータセンターの構築案件で月単価60〜100万円以上のフリーランス案件が多数存在します。クラウドネットワーク設計ができるエンジニアはさらに需要が高い状況です。

Q
ネットワークエンジニアとインフラエンジニアはどう違いますか?
A

インフラエンジニアはサーバー・ネットワーク・ストレージ・クラウドなどITインフラ全体を担当する広い職種を指します。ネットワークエンジニアはそのうちネットワーク領域に特化した職種です。小規模な組織では兼任することが多く、大規模な組織では専門職として分かれています。

この用語と一緒に知っておきたい用語

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ネットワーク ネットワークは関連分野でよく登場する重要キーワードです。複数のコンピュータや機器を結び、互いにデータをやり取りできるようにした網、それがネットワークだ
ルーター ルーターとの関係を知ると全体像がつかみやすくなります。データの宛先を見て最適な届け先を判断する、ネットワークの交通整理係だよ
ファイアウォール 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。インターネットと社内ネットワークの境界に立ち、怪しい通信を入口でシャットアウトする門番だ
インターネット 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。インターネットというのは、世界中のコンピュータやネットワークを互いにつなぎ合わせた、巨大なネットワークの集合体のことだよ。
サーバー サーバーを押さえると本記事の理解がさらに深まります。ネットワークを通じて情報やサービスを提供する側のコンピューターのこと。レストランで料理を運んでくれる給仕係(server)をイメージするとわかりやすいよ

【出典】参考URL

https://www.ciscolearningnetwork.com/s/article/CCNA :Cisco CCNA資格の公式情報
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html :IPAネットワークスペシャリスト試験
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-advanced-networking-specialty/ :AWS認定高度なネットワーキング専門知識

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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