プロトコルとは?通信の約束事を初心者向けに解説

システム開発・テクノロジー
プロトコルとは?ざっくりと3行で
  • プロトコルというのは、コンピュータ同士がデータをやり取りするときに守る、共通の約束事や手順のことだよ。
  • 相手と同じルールに従うからこそ、メーカーも国も違う機械同士が、ちゃんと話を通じ合わせて通信できるんだ。
  • この約束事の存在を知ると、インターネットという巨大な仕組みがなぜ成り立っているのか、その根っこが見えてきます。

【深掘り】これだけ知ってればOK!

普段見ているURLの先頭にあるhttp、これもプロトコルの名前です。私たちは毎日、無意識にプロトコルの名前を打ち込んでいるのです。

人間同士の会話を考えてみましょう。日本人同士なら日本語、相手が外国人なら共通語として英語を使う、というように、意思疎通には同じ言語・同じ作法という前提が要ります。コンピュータの通信もまったく同じで、送る側と受け取る側が同じルールに従っていなければ、データはただの意味不明な信号にしかなりません。このルールがプロトコルです。データをどんな形式で、どんな順序で、どう送受信するかを細かく取り決めることで、世界中の異なる機器が問題なく通信できます。国際的な共通語を定めた条約のような役割と言えます。

私たちの身近にも、たくさんのプロトコルが働いています。Webページを見るときのHTTP/HTTPS、メール送信のSMTP、ファイル転送のFTPなど、用途ごとに専用の約束事が定められています。中でもインターネットの土台を支えるのがTCP/IPという一連のプロトコル群です。これらは役割ごとに階層に分かれて連携しており、データの宛先を決める層、確実に届ける層、というように分業することで、複雑な通信を整理しています。

プロトコルは一つではなく、何層も重なって協調動作しています。手紙でいえば便箋の書き方、封筒の宛名ルール、郵便の配送網が、それぞれ別の約束事として連携するイメージです。

この階層構造の考え方は、通信を理解する上でとても重要です。たとえばWebページの閲覧では、HTTPがデータの中身のやり取りを担い、その下でTCPがデータの欠落を防ぎ、さらに下のIPが宛先までの経路を決める、というように役割が分担されています。各層は自分の仕事に専念し、上下の層とは決められた形式でバトンを渡すだけ。この分業のおかげで、一部のルールを新しくしても全体を作り直さずに済みます。インターネットが数十年にわたり進化を続けられたのは、こうした柔軟な設計思想に支えられているのです。

よくある誤解

プロトコルは一つの決まりごとだという誤解

通信は単一のルールで動いていると思われがちですが、実際は複数のプロトコルが層をなして協調しています。データの中身を扱うもの、配送の確実性を担うもの、経路を決めるものなど、役割の異なる約束事が重なり合って一つの通信を成立させているのです。

HTTPSはHTTPの新しい名前だという思い込み

HTTPSはHTTPが単に進化して名前が変わったもの、と捉えるのは正確ではありません。HTTPSは、HTTPの通信に暗号化の仕組みを組み合わせたものです。中身は同じHTTPでも、通信経路を暗号化して盗み見を防ぐ層が加わっている点が決定的に違います。安全性を求めるなら、この違いは見過ごせません。

会話での使われ方

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このAPI連携、どのプロトコルで通信する想定ですか?HTTPSで統一して、平文でのやり取りは避けましょう。

システム設計者が要件定義の場で、開発メンバーに方針を確認している場面です。

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プロトコルって言葉、会議でよく出るんですけど、要するに通信のルールって理解で合ってます?

文系出身の新入社員が、ランチ中に先輩エンジニアへ気軽に尋ねているトーンです。

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レガシーな機器が古いプロトコルしか喋れないんです。セキュアな方式へ移行する計画を、段階的に設計しましょう。

インフラコンサルタントが、クライアントとの商談で更新提案をしている場面です。

【まとめ】3つのポイント

  • 通信の共通ルール:プロトコルとは、コンピュータ同士が通信するための共通の約束事で、異なる機器同士の意思疎通を可能にします。
  • 用途ごとに使い分け:Web閲覧のHTTP、メールのSMTPなど用途別に存在し、土台のTCP/IPが階層に分かれて連携します。
  • 階層構造が柔軟性を生む:役割ごとに層を分けて分業する設計により、一部のルールを更新しても全体を作り直さずに済む柔軟さがあります。

よくある質問

Q
プロトコルとは結局どういう意味ですか?
A

コンピュータ同士が通信する際に従う、共通の約束事や手順のことです。人間が会話に共通の言語を使うように、機器同士も同じルールに従うことで、メーカーや種類が違ってもデータを正しくやり取りできます。

Q
身近なプロトコルにはどんなものがありますか?
A

Webページ閲覧のHTTP/HTTPS、メール送信のSMTP、ファイル転送のFTPなどが代表例です。普段見ているURLの先頭にあるhttpsも、プロトコルの名前そのものです。用途ごとに専用の約束事が定められています。

Q
TCP/IPとは何ですか?
A

インターネット通信の土台を支える、一連のプロトコル群のことです。データの宛先を決める役割、データを確実に届ける役割などが階層に分かれて連携しています。今日のインターネットは、このTCP/IPの上に成り立っていると言っても過言ではありません。

Q
プロトコルとAPIとの違いは何ですか?
A

抽象度と対象が異なります。プロトコルは、データをどう送受信するかという通信そのものの低レベルな約束事です。一方APIは、あるソフトウェアの機能を外部から利用するための窓口・取り決めを指し、より上位の概念です。APIがプロトコルを利用して通信する、という関係になっていることが多くあります。

【出典】参考URL

総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト: 通信プロトコルの解説 https://www.soumu.go.jp/
MDN Web Docs HTTPの概要: HTTP/HTTPSの仕様 https://developer.mozilla.org/ja/
IPA 基本情報技術者試験シラバス: ネットワーク・プロトコルの基礎 https://www.ipa.go.jp/

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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