フルフィルメントとは?EC物流の受注から配送までを一括代行するサービス

マーケティング・戦略
フルフィルメントとは?ざっくりと3行で
  • ECにおける注文受付・在庫保管・ピッキング・梱包・発送・返品対応まで物流業務の全工程(または大部分)を代行するサービスのこと
  • AmazonのFBA(Fulfillment by Amazon)が最も有名な例で商品をAmazonの倉庫に預けるだけで、注文から配送まで全てAmazonが対応する仕組みだ
  • 自社で倉庫・物流を持たないピュアプレーヤーやD2Cブランドにとってフルフィルメントサービスの活用は事業スケールに不可欠なインフラだ

【深掘り】これだけ知ってればOK!

フルフィルメントサービスの代表的なプレーヤーを整理しよう。Amazon FBA:Amazon倉庫に在庫を置いてAmazonが配送・返品対応。Prime対象になるため転換率が上がる。楽天スーパーロジスティクス(RSL):楽天市場出店者向けのフルフィルメントサービス。Shopify Fulfillment Network:Shopify出店者向けの物流代行。オープンロジ・SHOPLISTロジ:国内の独立系フルフィルメント事業者。

フルフィルメントサービスのメリットとデメリットを整理しよう。メリット:物流業務の人件費・倉庫コストを削減できる・繁忙期のスケールアップが容易・配送品質が安定する・コア業務(商品開発・マーケティング)に集中できる。デメリット:出荷1件あたりの単価が自社物流より高くなる場合がある・在庫のリアルタイム管理が難しい・サービス仕様の制約を受ける。

フルフィルメント料金の仕組みを理解しよう。フルフィルメントサービスの料金は一般的に保管料(在庫保管スペース×日数)+作業料(ピッキング・梱包・発送)で構成される。商品の回転率が低いと保管料が積み上がるため、フルフィルメントサービスを活用する際は在庫の回転率管理が重要だ。

FBAを使う際の注意点として「長期保管手数料」がある。Amazonでは180日・365日を超えて倉庫に保管されている在庫に対して追加の長期保管手数料が発生する。売れない在庫を大量に預けると手数料が膨らむため、FBAに預ける在庫量の最適化が収益性の鍵だ。

マルチチャネルフルフィルメント(MCF)という活用方法もある。Amazon FBAの倉庫に預けた在庫を、自社サイト・楽天・Yahoo!ショッピングなど他チャネルの注文にも利用してAmazonが配送する仕組みだ。1箇所の在庫で複数チャネルをカバーできるため在庫管理の効率が大幅に上がる。

よくある誤解

フルフィルメント=配送代行だと思っている

フルフィルメントは配送代行より広い概念で、在庫保管・ピッキング・梱包・発送・返品対応まで物流業務の全工程を含む。単なる「荷物を送る」配送代行とは業務範囲が異なる。

フルフィルメントサービスを使えばコストは必ず下がると思っている

フルフィルメントサービスは便利だが出荷1件あたりの単価は自社物流より高くなる場合がある。注文件数が少ない段階では割高になることもあるため、自社物流とのコスト比較を行った上で判断することが重要だ。

会話での使われ方

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AmazonのFBAに商品を預けました。これでPrimeマークがついて配送・返品もAmazonが対応してくれます。

EC担当者がFBAの導入でPrime対応になったことの効果を説明している場面。

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フルフィルメントサービスのおかげで物流業務から解放されて、商品開発とマーケティングに集中できるようになりました。

D2Cブランドのオーナーがフルフィルメントサービスの導入効果を話している場面。

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FBAに預けた在庫が半年以上動いていません。長期保管手数料が発生する前に値下げか廃棄の判断をしてください。

EC担当者がFBAの長期保管手数料を避けるための在庫管理の判断を促している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • 受注から梱包・発送・返品対応まで物流全工程を代行するサービス:フルフィルメントサービスを活用することで物流業務の固定費を変動費化してコア業務に集中できるためEC事業のスケールに不可欠なインフラとなっている
  • 保管料と作業料の構造を理解して在庫回転率を管理することが収益性の鍵:フルフィルメント料金は保管料と作業料で構成されるため売れない在庫を長期保管すると費用が積み上がるため在庫の最適化がフルフィルメントサービス活用の重要な管理ポイントだ
  • マルチチャネルフルフィルメントで1箇所の在庫を複数チャネルに活用:Amazon FBAの倉庫に預けた在庫を自社サイトや楽天など他チャネルの注文にも利用するMCFを活用することで在庫管理を一元化して複数チャネルを効率的に運営できる

よくある質問

Q
Amazon FBAの費用はどのくらいですか?
A

保管料はサイズ・季節によって異なりますが、標準サイズで月額約340円/立方フィート程度です。フルフィルメント手数料は商品サイズ・重量によって数百円〜数千円です。Amazonのセラーセントラルで料金シミュレーターが提供されています。

Q
フルフィルメントサービスとOEM・ODMはどう違いますか?
A

OEM・ODMは製造の外部委託です。フルフィルメントは製造後の物流・配送業務の外部委託です。製造と物流は別の外部委託の概念です。

Q
フルフィルメントは何件から使えますか?
A

サービスによって最低件数の要件は異なりますが、AmazonのFBAは1件から利用できます。独立系フルフィルメント事業者では月間30〜50件程度から受け入れているところが多いです。

Q
フルフィルメントサービスを使うと配送速度は上がりますか?
A

FBAを使うとAmazonのPrime配送(翌日・当日)対象になるため配送速度は大幅に上がります。独立系フルフィルメント事業者でも全国の複数倉庫に分散配置することで配送速度を改善できます。

【出典】参考URL

https://sell.amazon.co.jp/fulfillment-by-amazon :Amazon FBA公式サイト
https://event.rakuten.co.jp/rsl/ :楽天スーパーロジスティクスの公式サイト
https://www.openlogi.com/ :オープンロジ公式サイト

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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