- Home Energy Management Systemの略で、家庭内の電力・太陽光発電・蓄電池などのエネルギー使用を一元管理して可視化・最適化するシステムのこと
- スマートメーターやIoT機器から使用量データを収集し「いつ・どの機器が・どのくらいエネルギーを使っているか」を可視化して節約・効率化を支援する
- 2030年までに全新築住宅へのHEMS設置を経済産業省が目指しており、太陽光発電・蓄電池・EV(電気自動車)との連携でスマートホームの基盤技術として注目されている
【深掘り】これだけ知ってればOK!
HEMSと関連する概念を整理しよう。BEMS(Building EMS)はオフィスビル・商業施設向けのエネルギー管理システム。FEMS(Factory EMS)は工場向け。CEMS(Community EMS)は地域・街区単位でのエネルギー管理システムで、複数のHEMSを束ねて地域全体でエネルギーを最適化する概念だ。これらを総称してXEMSと呼ぶこともある。
HEMSのデータ通信規格としてECHONET Lite(エコーネットライト)が日本の標準規格として採用されている。異なるメーカーの家電・エネルギー機器・スマートメーター間でデータ通信するための共通言語で、HEMSコントローラーがスマートメーターからECHONET Liteで30分ごとの電力使用量データを取得する。
HEMSの導入費用はHEMSコントローラー本体で3〜10万円、工事費込みで5〜15万円程度が相場だ。太陽光発電・蓄電池と同時導入するとセット割引が適用される場合が多い。また一部の自治体・電力会社でHEMS導入補助金が提供されているため、導入前に補助金制度を確認することをお勧めする。
よくある誤解
HEMSはエアコンや家電を自動でOFF/ONするものだと思っている
HEMSの核心は自動制御よりも「見える化」と「最適化」にある。どの機器がどれだけ使っているかを可視化して判断を支援するシステムで、機器の自動制御はHEMS対応機器が必要な一部の機能に過ぎない。見える化だけでも行動変容による節電効果がある。
HEMSを導入すれば電気代が必ず大幅に下がると思っている
HEMSは節電の機会を発見して判断を支援するツールだ。行動変容がなければ大きな節電効果は期待できない。ただし太陽光発電・蓄電池・EVと組み合わせることで自家消費率を高めて実質的な電気代削減につながる使い方が最も効果的だ。
会話での使われ方

太陽光パネルと蓄電池を入れたのでHEMSも導入しました。どの時間帯に充放電するか自動で最適化してくれるので電気代が月3,000円ほど下がりました。
太陽光・蓄電池とHEMSを組み合わせて電気代削減に成功した住宅オーナーの話。




HEMSのダッシュボードを見たらエアコンが全体の電力の40%を使っていました。設定温度を1度上げるだけで結構変わりますね。
HEMSの見える化機能で家電ごとの消費電力を把握した家族の会話。




新築にECHONET Lite対応の機器を揃えてHEMSと連携させました。将来EVを買ったときもV2Hで繋げる予定です。
スマートホームを意識して新築を設計した施主がHEMSの導入方針を説明している場面。
【まとめ】3つのポイント
- 太陽光・蓄電池・EVをつなぐエネルギー自給自足の司令塔:HEMSは家庭内の電力使用を見える化・最適化することで太陽光発電の自家消費率を高め電気代削減と停電時の自立運転を実現するスマートホームの基盤だ
- ECHONET Liteが日本のHEMS機器間通信の標準規格:異なるメーカーの家電・エネルギー機器・スマートメーターをHEMSで一元管理するためのECHONET Lite対応が現代の省エネ住宅設計の標準になっている
- V2H連携でEVを蓄電池として活用するのが今後のトレンド:EV普及に伴いHEMSがV2Hと連携して太陽光余剰電力をEVに充電・夜間放電するという自家消費最大化の活用が広がっており停電時の非常用電源としても注目されている
よくある質問
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QHEMSを導入するのに費用はどのくらいかかりますか?
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A
HEMSコントローラー本体は3〜10万円程度、工事費込みで5〜15万円程度が相場です。太陽光発電や蓄電池と同時導入する場合はセット割引があります。
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QECHONET Liteに対応していない古い家電はHEMSで制御できますか?
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A
スマートプラグを使えば古い家電でも消費電力の計測・オンオフ制御ができます。ただしECHONET Lite対応機器ほど細かい制御はできません。
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QHEMSのデータはどこに保存されますか?
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A
機器によって異なりますが、クラウドサーバーに保存されてスマートフォンアプリから確認できるものが主流です。
-
QHEMSとスマートスピーカーは連携できますか?
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A
ECHONET Lite対応のHEMSコントローラーとAmazon Echo・Google Homeを連携させることで音声でエアコンや照明を操作できる製品が増えています。
【出典】参考URL
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/smart_grid/hems.html :経済産業省のHEMS政策
https://echonet.jp/ :ECHONET Lite公式サイト
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-monitoring/ :環境省のスマートメーターとHEMS連携情報


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