メタデータとは?データについてのデータが検索・管理・理解を助ける仕組み

システム開発・テクノロジー
メタデータとは?ざっくりと3行で
  • データの内容を説明・記述する「データについてのデータ」のこと。写真のEXIFデータ(撮影日時・カメラ機種・GPS座標)・WebページのHTMLメタタグ・音楽ファイルのアーティスト名・アルバム名などが身近な例だ
  • メタデータがあることでデータの検索・整理・管理・理解が劇的に効率化され、膨大なデータの中から目的のものを素早く見つけたりデータの品質を管理したりできるようになる
  • データレイク・データウェアハウス・機械学習の普及とともにメタデータの重要性が高まっており、データカタログ(メタデータを一元管理するシステム)の整備がデータドリブン経営の基盤になっている

【深掘り】これだけ知ってればOK!

メタデータの代表的な種類:記述的メタデータ(コンテンツを記述する:書籍のタイトル・著者・出版年・ISBN)・構造的メタデータ(データの構造を記述する:DBのテーブル定義・カラム名・データ型)・管理的メタデータ(データの管理情報:作成日・更新日・作成者・アクセス権限)・技術的メタデータ(技術的な特性:ファイル形式・解像度・ファイルサイズ・チェックサム)。

WebページのSEOとメタデータの関係:HTMLのメタタグはWebページのメタデータだ。title要素(ページのタイトル・検索結果のタイトルに表示)・meta name=description(ページの説明文・検索結果のスニペットに表示)・Open Graph(og:title・og:image)(SNSでシェアされたときに表示)・構造化データ(JSON-LD)(Googleにコンテンツの種類を伝えるリッチスニペット用のメタデータ)。

写真・動画ファイルのメタデータ(EXIFデータ)について:スマートフォンで撮影した写真には撮影日時・GPS座標・カメラ機種・ISO感度・シャッタースピードなどのEXIF(Exchangeable image file format)データが自動的に埋め込まれる。SNSに写真を投稿すると位置情報が特定されるリスクがあるため、プライバシー保護の観点からEXIFデータを削除してからSNSに投稿することが推奨される。

企業が持つデータが増えると「どんなデータがどこにあるか・どんな形式か・誰が管理しているか」が分からなくなる「データのサイロ化」が問題になる。データカタログ(Collibra・Alation・AWS Glue Data Catalog)はメタデータを一元管理してデータの検索・系譜(データリネージ)・品質管理を可能にするシステムで、データドリブン経営の基盤として注目されている。

機械学習の文脈でもメタデータは重要だ。学習データのメタデータ(データ取得日・データソース・ラベル付け担当者・バージョン)を管理することで、モデルの再現性・品質管理・コンプライアンス対応が可能になる。MLflow・DVC(Data Version Control)などのMLOpsツールはデータと実験のメタデータ管理機能を提供する。

よくある誤解

メタデータとデータそのものは同じだと思っている

メタデータはデータを説明する情報であり、データ本体の内容とは別のものだ。写真のEXIF(撮影日時・GPS)は写真の「データ」ではなく写真を説明する「メタデータ」だ。ただし情報セキュリティの観点ではメタデータも重要な情報として管理が必要だ。

メタデータは技術者だけが知っていればよいと思っている

SEOのメタタグ・ライブラリのpackage.json・メールのヘッダー情報・ECサイトの商品情報など、メタデータはWebマーケター・EC担当者・コンテンツ管理者など多くの職種の日常業務に関わる。

会話での使われ方

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この写真、SNSに投稿する前にEXIFデータを削除してください。GPS情報が含まれていると自宅の場所が特定されるリスクがあります。

プライバシーに詳しいメンバーがSNS投稿前のEXIFデータ削除の重要性を指摘している場面。

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このテーブルのメタデータ(カラム定義・データ型・更新日・担当者)をデータカタログに登録してください。誰がどのデータを使えるか分かるようにしましょう。

データエンジニアがデータカタログへのメタデータ登録を指示している場面。

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このWebページのmeta descriptionが設定されていません。Google検索結果で説明文が自動生成になってしまうのでSEO的に良くないです。

SEO担当者がメタデータの不足を指摘している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • データを説明する「データについてのデータ」で検索・管理・理解を効率化:EXIFデータ・HTMLメタタグ・DBのテーブル定義・ファイル属性などメタデータはあらゆるデータの文脈で使われておりデータの価値を引き出すための重要な補助情報だ
  • SEOのメタタグ・OGP・JSON-LDがWeb運用の必須メタデータ:検索順位・SNSでのクリック率・リッチスニペット表示に直結するWebページのメタデータ設定はSEO・コンテンツマーケティングの基本中の基本だ
  • データカタログでメタデータを一元管理することがデータドリブン経営の基盤:企業内のデータが増えるほどどんなデータがどこにあるかを管理するメタデータ管理の重要性が高まりCollibra・AWS Glue Data Catalogなどのデータカタログの整備がデータ民主化の鍵になる

よくある質問

Q
EXIFデータを削除するにはどうすればいいですか?
A

WindowsではプロパティのEXIF情報を削除できます。macOSではプレビューアプリのツール→場所を削除で位置情報を削除できます。専用ツールではExifToolが代表的です。

Q
Open Graphタグとは何ですか?
A

FacebookやTwitterなどのSNSでページがシェアされたときに表示されるタイトル・説明・画像を指定するHTMLメタタグです。og:title・og:description・og:imageが基本的な設定項目です。

Q
データカタログとは何ですか?
A

企業内の全てのデータアセットのメタデータを一元管理するシステムです。Collibra・Alation・AWS Glue Data Catalog・OpenMetadataが代表的です。

Q
構造化データ(JSON-LD)とは何ですか?
A

GoogleにWebページの内容(記事・商品・FAQ)を機械的に伝えるメタデータの記述形式です。適切に設定するとGoogle検索結果でリッチスニペットが表示されます。

【出典】参考URL

https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/intro-structured-data?hl=ja :Googleの構造化データの公式ドキュメント
https://ogp.me/ :Open Graph Protocol公式サイト
https://e-words.jp/w/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF.html :IT用語辞典「メタデータ」

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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