MNOとは?自社の通信インフラを持つ携帯電話ネットワーク事業者のこと

システム開発・テクノロジー
MNOとは?ざっくりと3行で
  • Mobile Network Operatorの略で、自社で無線基地局・交換機・コアネットワークなどの通信インフラを保有・管理・運営する携帯電話ネットワーク事業者のこと
  • 日本ではNTTドコモ・au(KDDI)・SoftBank・楽天モバイルがMNOで自社インフラを持つため通信品質・エリア設計・新技術導入(5G)を自社で決定できる
  • MVNOはMNOの通信インフラを借りてサービスを提供するため、格安SIM(IIJmio・楽天モバイル格安プランなど)はMVNOが多い。MNOは自社インフラの維持コストが高いが品質・安定性・カバレッジで優位性がある

【深掘り】これだけ知ってればOK!

MNOの特徴を整理しよう。自社インフラ保有:無線基地局・コアネットワーク・バックホールを自社で設置・管理する。周波数帯の割り当て:国から周波数帯域の免許を取得して利用する。ローミング協定:海外渡航時の通信はMNO同士のローミング協定に基づく。MVNOへの回線卸売:自社インフラをMVNO事業者に貸し出して卸売収益を得る。

MNOとMVNOの比較を理解しよう。MNO:自社インフラ保有・初期投資が巨大(数千億円規模)・通信品質・エリア設計を自社決定・月額料金が高い傾向。MVNO:MNOから回線を借用・設備投資不要で参入しやすい・通信品質はMNOに依存・格安料金を実現しやすい。

5G時代のMNOの競争を理解しよう。5Gの展開はMNOが主導しており、各MNOが基地局設置・周波数帯の取得・5G対応サービスの開発を競っている。日本では2020年から5Gの商用サービスが開始されてNTTドコモ・au・SoftBank・楽天モバイルがエリア拡大を競っている。

楽天モバイルは2020年に日本で4番目のMNOとして携帯キャリア市場に参入した。完全仮想化ネットワーク(完全クラウドネイティブ構成)という世界初の挑戦で、従来のハードウェア中心の基地局構成とは異なるアプローチを採用した。当初は不完全なエリアカバレッジが課題だったが、継続的な基地局設置でカバレッジを拡大している。

格安SIM市場において、MNOと直接競争するMNO自体の格安ブランドが登場している。NTTドコモのahamoが2021年に20GBで月額2,970円というプランを発表してMVNO市場を大きく揺さぶった。その後auのpovo・SoftBankのLINEMOも同様の格安プランを開始して、MNO自体が格安SIM市場に参入する構図になっている。

よくある誤解

格安SIMはMNOが提供していると思っている

多くの格安SIMはMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供している。MVNOはMNOから回線を借りてサービスを提供するため設備投資不要で低価格を実現できる。ただし2021年以降はMNO自体もahamo・povo・LINEMOなどの格安プランを提供している。

MNOとキャリアは別のものだと思っている

「キャリア」はMNOのことを指す日本での一般的な呼び方だ。ドコモ・au・SoftBankは「3大キャリア」「3大MNO」という表現が同義で使われる。

会話での使われ方

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IIJmioはMVNOなので通信速度の混雑時はNTTドコモ回線を借りているためドコモのMNO直接契約より遅くなります。

通信サービスについて詳しいエンジニアがMNO・MVNOの品質差を説明している場面。

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楽天モバイルは完全仮想化ネットワークという世界初のアーキテクチャでMNO参入しました。インフラエンジニアとして注目しています。

インフラエンジニアが楽天モバイルの技術的な挑戦に興味を持って話している場面。

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ahamoが出てからMVNO各社も値下げを迫られましたね。MNO自体が格安ブランドを出すことで競争構造が変わりました。

業界担当者がMNOの格安ブランド参入による市場変化を分析している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • 自社で通信インフラを保有・管理して周波数免許を持つ携帯電話ネットワーク事業者:日本ではNTTドコモ・au・SoftBank・楽天モバイルがMNOで自社インフラの保有により通信品質・5G展開・エリア設計を自社決定できる
  • MVNOはMNOから回線を借用して格安料金を実現する仮想通信事業者:設備投資不要で参入できるMVNOはMNOの回線を借用するため通信品質はMNOに依存するがその分月額料金をMNOより安く設定しやすい
  • 2021年以降はMNO自体がahamo・povo・LINEMOで格安市場に参入:MNO自体が格安サブブランドを立ち上げることでMVNO市場との競争が激化しており格安SIMの選択肢と競争環境が大きく変化した

よくある質問

Q
MNOとMVNOの通信品質はどちらが良いですか?
A

一般的にMNO(自社インフラ)の方が安定した通信品質を提供できます。MVNOはMNOから回線を借用するため混雑時には速度が低下しやすい傾向があります。

Q
格安SIMを選ぶときMNO系とMVNOの違いは何ですか?
A

MNO系格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)は大手キャリアのインフラを直接使えるため品質が安定しています。MVNOは価格が安い反面混雑時の速度低下が起きやすい場合があります。

Q
SIMロック解除とはどういう意味ですか?
A

MNOが販売するスマートフォンは自社回線専用に制限(SIMロック)されている場合があります。SIMロック解除をすることで他のMNO・MVNOのSIMカードも使えるようになります。

Q
日本のMNOは何社ありますか?
A

NTTドコモ・au(KDDI)・SoftBank・楽天モバイルの4社がMNOです(2024年時点)。

【出典】参考URL

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/mvno.html :総務省のMNO・MVNOの解説
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2020/0408_01.html :楽天モバイルのMNOサービス開始プレスリリース
https://e-words.jp/w/MNO.html :IT用語辞典「MNO」

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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