DECAXとは?消費者目線のコンテンツマーケティング購買行動モデル

マーケティング・戦略
DECAXとは?ざっくりと3行で
  • 2015年に提唱されたコンテンツマーケティング時代の購買行動モデルで、Discovery・Engagement・Check・Action・eXperienceの頭文字をとった言葉
  • 従来のAIDMAと異なり「消費者が能動的にコンテンツを発見する」ことから始まり、企業は有益なコンテンツで関係を築くアプローチを前提とする
  • コンテンツマーケティング・オウンドメディア・SNSの設計指針として各フェーズに合わせた施策を組み立てることでリード獲得から顧客ロイヤリティ向上まで体系的に管理できる

【深掘り】これだけ知ってればOK!

DECAXの5フェーズを整理しよう。Discovery(発見):消費者がSNS・検索・口コミなどで自らコンテンツを発見する段階。Engagement(関係構築):継続的な接触でブランドへの信頼が育つ段階。Check(確認):口コミ・レビュー・比較サイトで購入前に確認する段階。Action(行動):購入・申込みを起こす段階。eXperience(体験・共有):使用体験をSNSで共有してブランドの伝道師になる段階だ。

AIDMAとの根本的な違いは起点が企業側か消費者側かという点だ。AIDMAは「企業の広告が消費者の注意を引く」という企業起点のモデル。DECAXは「消費者が能動的に発見する」という消費者起点のモデルで、企業はまず発見したくなる有益なコンテンツを作ることが最初の仕事になる。

DECAXのeXperienceフェーズで顧客がSNSシェアすると次の消費者のDiscoveryにつながる「ループ構造」が生まれる。このループを強化することがコンテンツマーケティングの長期的な成果につながる。

DECAXを活用した戦略として、DiscoveryフェーズではSEO対応のオウンドメディア記事、EngagementフェーズではメールマガジンやSNSの定期コンテンツ、CheckフェーズではFAQ・事例・比較ページ、ActionフェーズにはCTAの最適化、eXperienceフェーズにはレビュー投稿の促進・コミュニティ形成という一貫した設計が可能だ。

AISASとの違いも整理しておこう。AISASはAIDMAにSearch(検索)とShare(共有)を加えた消費者行動モデルで、インターネット時代に対応している。DECAXはさらに進化し、Engagementという「ブランドとの関係構築」の概念を中心に据えたコンテンツマーケティング時代のモデルだ。

よくある誤解

良い製品を作れば自然とDiscoveryが起きると思っている

DECAXのDiscoveryは能動的な発見を想定しているが「偶然に見つかるのを待つ」ではない。検索エンジンに対応したコンテンツ・SNSでの定期発信など、発見されるための積極的な施策が必要だ。

DECAXはBtoCだけに適用されると思っている

BtoB企業にも有効だ。BtoBでは検討期間が長くEngagementフェーズが特に重要で、ホワイトペーパー・ウェビナー・ケーススタディなどを通じた継続的な接触が購買決定につながる。

会話での使われ方

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

DECAXで設計すると、オウンドメディアの記事がDiscoveryの入口になって、メルマガ登録でEngagementを深めて、事例ページでCheckができる流れが作れますね。

コンテンツマーケティング担当者が顧客獲得のジャーニーを設計している場面。DECAXの各フェーズに施策を対応させている。

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

うちのブログ、DiscoveryとCheckのコンテンツは充実しているんですが、EngagementとeXperienceが弱い。メルマガとユーザーコミュニティを作りたいですね。

マーケティングマネージャーがコンテンツ戦略の課題を分析して改善方針を提案している場面。

ITKAGYO運営者デプロイ太郎のアイコン画像

購入後のレビュー投稿を促すメールを自動配信するようにしました。eXperienceフェーズの強化でDiscoveryのループを回す狙いです。

CRMを活用したマーケティング担当者が購買後のフォローアップ施策をチームに説明している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • 消費者が能動的に発見することを起点に据えたモデル:従来の広告モデルと異なり、企業は消費者が探したいと思うような有益なコンテンツを作ることが最初の仕事であり、SEO・SNS・オウンドメディアが主な施策の舞台になる
  • 5フェーズそれぞれに適したコンテンツ・チャネルを設計する:Discovery用のSEO記事・Engagement用のメルマガ・Check用の事例ページ・Action用のLPというようにフェーズごとに最適な施策を組み立てることで体系的なマーケティングが実現する
  • eXperienceのSNS共有がループを生み次のDiscoveryを促す:体験をシェアした顧客が次の消費者の発見のきっかけを作るループ構造を強化することが、コンテンツマーケティングの長期的な複利効果を生む

よくある質問

Q
DECAXとAIDMAの違いを教えてください。
A

AIDMAは「企業の広告が消費者の注意を引く(Attention)」という企業起点のモデルで、テレビ・新聞などのマス広告時代に適していました。DECAXは「消費者が能動的にコンテンツを発見する(Discovery)」という消費者起点のモデルで、インターネット・SNS・コンテンツマーケティング時代に対応しています。

Q
DECAXをBtoB企業でどう活用すればいいですか?
A

BtoBでは検討期間が長くEngagementフェーズが特に重要です。ホワイトペーパー・ウェビナー・業界レポートをDiscoveryの入口にし、ニュースレターやセミナーでEngagementを深め、詳細な事例・ROI計算ツールでCheckをサポートするという設計が一般的です。

Q
DECAXのどのフェーズに最も投資すべきですか?
A

認知度が低い場合はDiscovery(SEO・コンテンツ)に、既存リードが多い場合はEngagement(メルマガ・ナーチャリング)に、競合が多い場合はCheck(事例・比較・FAQ)に重点投資するのが効果的です。

Q
DECAXとAISASはどう違いますか?
A

AISASはAIDMAにSearch(検索)とShare(共有)を加えた消費者行動モデルで、インターネット時代に対応しています。DECAXはさらに進化し、Engagementという「ブランドとの関係構築」の概念を中心に据えたコンテンツマーケティング時代のモデルです。

この用語と一緒に知っておきたい用語

用語 この記事との関連
コンテンツマーケティング 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。コンテンツマーケティングの主要な特徴と用途を理解することで、関連技術の選定や会話での活用に役立てることができる
ループ 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。ループっていうのは、同じような処理をコンピュータに何度も繰り返させるための命令の仕組みのことだよ。
オウンドメディア 次のステップとしてオウンドメディアを学ぶと知識が広がります。オウンドメディアの主要な特徴と用途を理解することで、関連する技術・制度・概念を正確に把握できるようになる
インターネット 本記事のテーマと実務上セットで使われることが多い用語です。インターネットというのは、世界中のコンピュータやネットワークを互いにつなぎ合わせた、巨大なネットワークの集合体のことだよ。
アイコン アイコンを押さえると本記事の理解がさらに深まります。アプリやファイル、操作ボタンなどをひと目でわかる小さな絵で表したもの、それがアイコンだ

【出典】参考URL

https://bp-platinum.com/platinum/view/files/sps/trend/tr20220719-1/ :DECAXの5フェーズの解説
https://makefri.jp/marketing/6871/ :DECAXと他の購買行動モデルとの違い
https://yasabi.co.jp/decax/ :DECAXモデルのビジネス戦略への適用

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

情報レベルは「基礎中の基礎」。会話を止めないためのエッセンスだけを抽出しています。分かりやすさを追求するあまり、時々例え話が暴走しているかもしれませんが、そこは「ほどよく」聞き流していただけると幸いです。
ほどよくIT用語辞典マーケティング・戦略
デプロイ太郎のSNSを見てみる!!