ファーストペンギンとは?最初に飛び込む勇者の意味を解説

IT基礎・一般用語
ファーストペンギンとは?ざっくりと3行で
  • 天敵がいるかもしれない海へ最初に飛び込む勇敢なペンギンに由来するビジネス用語!
  • リスクを恐れず未開拓の分野に挑戦する起業家や人材を、敬意を込めてファーストペンギンと呼ぶ
  • 先行者利益を得られる一方でハイリスク・ハイリターン。後に続くセカンドペンギンの存在も市場には不可欠
ファーストペンギンの意味を氷の崖からのダイブに例え、リスクを取って最初に飛び込む者が先行者利益を得る構図を4コマ漫画で解説するイラスト
①氷の崖の上でペンギンの群れが海を見下ろしサメを恐れて誰も飛び込めずにいる場面。②赤マフラーのペンギンが覚悟を決めて崖の縁に立ち魚は自分がもらうと宣言する場面。③赤マフラーペンギンが海へダイブし大量の魚が待つ水中へ飛び込む場面。④デプロイ太郎が飛び込む前にせめて海の深さくらいは調べておけと語る場面。

4コマ漫画ではペンギンの群れが海を前に怯む姿を描いていますが、これはIT業界で日常的に起きる意思決定の縮図です。新しいクラウドサービスの導入、未知のプログラミング言語への移行、まだ誰も手を出していないマーケットへの参入——どれもリスクが見えているからこそ誰も最初の一歩を踏み出せないという状況は珍しくありません。

漫画3コマ目のように海中に大量の魚が待っているのは、まさに先行者利益の象徴です。楽天の三木谷浩史氏がインターネット通販の文化がなかった時代にECモールを開拓したように、最初に飛び込んだ者だけが競合不在の市場でシェアを独占できるチャンスを手にするでしょう。注目度の高さゆえに広告費も抑えられるため、ビジネスの加速装置として機能します。

ただし、4コマ目のデプロイ太郎のセリフが示す通り、無謀と勇気は違うという点を忘れてはなりません。IT分野では最初に始めた者ではなく最初に勝った者が最大の利益を得ると言われています。GoogleもFacebookも最初のサービス提供者ではなく、先行者の失敗を学んだうえで飛び込んだセカンドペンギンの成功例にほかなりません。

つまりファーストペンギンに必要なのは、市場調査というサメの確認作業を済ませたうえで飛び込む計算された勇気です。飛び込む前に海の深さを調べる——このひと手間が、ハイリスクをハイリターンに変える最大のポイントといえるでしょう。

【深掘り】これだけ知ってればOK!

ファーストペンギンは単に最初に始めた人を指すと思われがちですが、実はIT業界では最初に始めた者ではなく、最初に勝った者が最大の利益を得るという点も押さえておきましょう。

ファーストペンギンとは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ魚を求めて最初に飛び込む1羽のペンギンのこと。転じてビジネスの世界では、リスクを恐れず未開拓の分野に先陣を切って挑戦する起業家や人材を、敬意を込めてファーストペンギンと呼びます。米国では幼少期から教育の場で使われるほど浸透しており、日本ではNHKの朝ドラで取り上げられたことをきっかけに広く知られるようになりました。

ペンギンの群れにはリーダーが存在せず、最初に動いた1羽に追従するという習性があります。危険を顧みずに飛び込んだ最初の1羽は、身をもって海の安全を仲間に示す代わりに、逃げ出す前の魚を誰よりも多く獲得できるチャンスを手にするのです。この構図がビジネスの先行者利益と重なることから、ファーストペンギンという呼び名が定着しました。

ファーストペンギンになるメリットは大きく3つあります。1つ目は先行者利益。競合がいない状態で顧客をいち早く獲得でき、価格競争を回避できるでしょう。2つ目は圧倒的な注目度です。革新的なサービスは市場の話題を集め、広告費を抑えながら高い宣伝効果を得ることが可能になります。3つ目はマーケットシェアの確保。いち早く参入することで、市場の代名詞としてのポジションを築けるケースも珍しくありません。

一方で、デメリットも無視できないでしょう。まだ誰も踏み入れたことのない領域には成功の前例がなく、失敗リスクが極めて高いという現実があります。市場の反応が読めないまま多額の投資をする必要があるうえ、後発企業に模倣されて優位性を失うリスクも伴います。ファーストペンギンは総じてハイリスク・ハイリターンな立ち位置といえるでしょう。

IT業界の成功事例としては、楽天の三木谷浩史氏がインターネットで物を買う文化が浸透していなかった時代に店舗主体のECサイトを開拓した事例や、スティーブ・ジョブズ氏が携帯電話の概念を覆すiPhoneを生み出した事例が代表的です。一方で興味深いのは、Googleは検索サービスの最初の提供者ではなく、Facebookも最初のSNSではなかったという事実。これらの企業は優れた技術とマーケティングで後から参入して勝利した、いわばセカンドペンギンの成功例です。

ファーストペンギンに続く2羽目をセカンドペンギンと呼びます。リスクが小さいことを確認してから堅実に参入する戦略であり、ファーストペンギンの事例から学習できるため失敗リスクは低くなります。ただし先行者ほどの大きな利益は得にくい点がトレードオフでしょう。

会話での使われ方

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この市場、競合がまだほとんどいない。今こそファーストペンギンとして飛び込むべきタイミングだと思う。

スタートアップの創業者が、投資家へのピッチで新規事業の参入タイミングを説明している場面です。

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うちがファーストペンギンになるのはリスクが大きいから、先行企業の動向を見てからセカンドペンギンで参入する方が現実的だと思います。

経営企画部のマネージャーが役員会議で、新規事業の参入戦略について慎重なアプローチを提案している場面です。

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あの会社は業界のファーストペンギンだったよね。AIをいち早く事業に取り入れて、今では市場のトップを走ってる。

IT業界の勉強会で、参加者同士が成功企業の事例について情報交換している場面です。

【まとめ】3つのポイント

  • 最初に飛び込む勇気への敬称:ファーストペンギンとは、天敵がいるかもしれない海へ最初に飛び込むペンギンに由来し、未開拓分野に挑む起業家や人材を指す
  • ハイリスク・ハイリターンの先行者利益:競合不在の市場でシェアを獲得できる一方、前例なき挑戦ゆえに失敗リスクも極めて高い
  • 勝つのは最初の一羽とは限らない:GoogleやFacebookのようにセカンドペンギンとして成功した企業も多く、自社の状況に合った戦略選択が重要

よくある質問

Q
ファーストペンギンの語源は何ですか?
A

集団で行動するペンギンの習性に由来しています。ペンギンの群れにはリーダーが存在せず、天敵がいるかもしれない海へ最初に飛び込んだ1羽に他のペンギンが追従します。この最初の1羽がリスクを負う代わりに多くの魚を獲得できることから、ビジネスでも未開拓分野に挑む人材をファーストペンギンと呼ぶようになりました。

Q
ファーストペンギンのデメリットは何ですか?
A

主なデメリットは3つあります。第一に、前例がないため市場の反応が読めず失敗リスクが高いこと。第二に、成功した場合でも後発企業に模倣されて優位性を失う可能性があること。第三に、市場が成熟する前に多額の投資が必要になるため、資金面での負担が大きいことです。

Q
ファーストペンギンの代表的な成功事例を教えてください
A

日本では楽天の三木谷浩史氏が代表的です。インターネットで物を買う文化がなかった時代にECモール事業を開拓し、市場の代名詞的存在となりました。海外ではスティーブ・ジョブズ氏がiPhoneで携帯電話の概念を覆した事例や、マーク・ザッカーバーグ氏がFacebookで実名制SNSを広めた事例が有名です。

Q
ファーストペンギンとパイオニアとの違いは何ですか?
A

パイオニアは先駆けて物事を始める開拓者を指し、必ずしも1番目である必要はありません。一方ファーストペンギンは、特にリスクを承知で未知の領域に最初に飛び込み、先行者利益を得るというニュアンスが強い表現です。パイオニアが広く開拓者全般を指すのに対し、ファーストペンギンはリスクとリターンの構図がより強調されている点に違いがあります。

【出典】参考URL

https://www.kaonavi.jp/dictionary/first_penguin/ :ファーストペンギンの定義・語源・パイオニアとの違いの根拠
https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/learning/le-sp211215/ :メリット・デメリット・セカンドペンギンとの違いの根拠
https://jinjibu.jp/keyword/detl/773/ :米国での教育的背景・NHK朝ドラでの普及の根拠
https://news.mynavi.jp/article/20190911-891229/ :楽天・三木谷氏の事例・セカンドペンギンとしてのGoogle・Facebookの根拠
https://corp.miidas.jp/assessment/13912/ :ザッカーバーグ氏・柳井氏の事例の根拠

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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