ビジュアルアイデンティティとは?ブランドを視覚的に統一するデザインシステム

デザイン・クリエイティブ
ビジュアルアイデンティティとは?ざっくりと3行で
  • 企業やブランドのロゴ・カラーパレット・タイポグラフィ・グラフィック要素のルールを統一してあらゆる接点で一貫したブランドイメージを視覚的に形成する仕組みのこと
  • 「見るだけでどのブランドか分かる」状態を作り出すデザインシステムでブランドガイドライン(スタイルガイド)として文書化されて社内外のデザイン制作の基準になる
  • CI(コーポレートアイデンティティ)の視覚的な表現部分を担う概念で企業の理念・行動・視覚表現を統一するCIを構成する重要な要素だ

【深掘り】これだけ知ってればOK!

VIの主要な構成要素:ロゴ(シンボル・ロゴタイプ)・カラーパレット(ブランドカラーの定義)・タイポグラフィ(使用フォント・ウェイト・サイズの規定)・グラフィック要素(アイコン・イラスト・写真スタイル)・レイアウト原則(余白・グリッド)。これら全てを統一することでブランドの一貫したビジュアル表現が生まれる。

VIが重要な理由はブランドの一貫性にある。WebサイトのデザインがSNSの投稿・名刺・広告と同じビジュアル言語で統一されていると消費者は接触するたびにブランドを認識して信頼が積み上がる。Appleのデザイン・Googleのマテリアルデザインなど大企業は独自のデザインシステムまで定義している。

デジタル製品ではVIがデザインシステムとして実装される。Figmaのデザイントークン(色・タイポグラフィ・スペーシングの変数)とコンポーネントライブラリとして管理することで複数のデザイナーとエンジニアが一貫したUIを効率よく構築できる。

ブランドガイドラインを作っただけで終わると意味がない。ガイドラインの遵守・更新・普及という運用が重要で生きたドキュメントとして管理することがVIの価値を維持する鍵だ。外部の制作会社への委託時・新しいデザイナーのオンボーディング時に必ずガイドラインを共有することが必要だ。

コーポレートカラーはHEX・RGB・CMYKの3種類で定義するのが標準だ。デジタル用にはHEX・RGB、印刷用にはCMYK・DIC・Pantoneのカラー番号が必要で、異なる媒体でも一致した色を再現できるよう精確に定義することがブランドの視覚的一貫性を保つ基本だ。

よくある誤解

ビジュアルアイデンティティ=ロゴデザインだと思っている

ロゴはVIの最も重要な要素の一つだがVI全体はロゴをはじめカラーパレット・タイポグラフィ・グラフィック要素・レイアウト原則などのデザインルール全体を指す。ロゴだけ統一しても他の要素がバラバラであればブランドの一貫性は生まれない。

ブランドリニューアル時にロゴだけ変えればVIが変わると思っている

カラーパレット・タイポグラフィ・グラフィック要素・トーン&マナーを全体として更新しなければ一貫したブランドイメージの刷新にはならない。ロゴだけ変えてその他が古いままだとブランドの混乱を招くことがある。

会話での使われ方

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このブランドガイドラインを外部の制作会社に渡して、VIに沿ったクリエイティブを作ってもらってください。

ブランドマネージャーが外部パートナーとの制作の際にVIの遵守を指示している場面。

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新しいデザイナーが入ったら必ずブランドガイドラインを読んでもらってください。カラーコードとタイポグラフィのルールを守ることが最優先です。

デザインリードが新メンバーへのオンボーディングでVIの遵守を徹底している場面。

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デザイントークンをFigmaで管理することでブランドカラーを変更したとき全てのコンポーネントに自動反映できます。VIの一貫性をエンジニアリングで担保する仕組みです。

フロントエンドエンジニアがデザインシステムとVIの連携の技術的な仕組みを説明している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • ロゴ・カラー・フォント・グラフィック要素のルールで視覚的一貫性を作る:あらゆる接触点でブランドを一目で認識できる状態を作り信頼の積み上げにつなげるためのデザインシステムがVIだ
  • ブランドガイドラインとして文書化して社内外のデザイン制作の基準にする:ガイドラインがなければデザイナーが変わるたびにバラバラなビジュアルになるためブランドの一貫性を組織の仕組みとして担保することが重要だ
  • デジタル製品ではデザインシステム・デザイントークンとして実装する:FigmaのデザイントークンとコンポーネントライブラリとしてVIを実装することで複数のデザイナーとエンジニアが一貫したUIを効率よく構築できる

よくある質問

Q
VIとCIはどう違いますか?
A

CIは企業の理念・行動・視覚表現の統一した総合概念です。VIはそのうち視覚的な表現部分(ロゴ・カラー・フォント)を担当します。

Q
ブランドガイドラインには何を含めるべきですか?
A

ロゴの使用ルール・カラーパレット(HEX・RGB・CMYKのカラーコード)・タイポグラフィ・グラフィック要素・写真スタイル・トーン&マナーが最低限必要です。

Q
デザインシステムとVIはどう関係しますか?
A

VIのルールをデジタル製品で実装したものがデザインシステムです。Figmaのデザイントークンとコンポーネントライブラリとして実装することでVIをコードレベルで担保します。

Q
VIのリニューアルはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A

企業の方向性変更・ターゲット層の変化・デジタル対応の必要性などが主なきっかけです。ロゴの小規模なアップデートは5〜10年単位が多いです。

【出典】参考URL

https://www.figma.com/blog/how-to-build-your-brand-design-system/ :Figmaによるブランドデザインシステムの構築
https://material.io/design :GoogleのMaterial Designシステム

:AppleのHuman Interface Guidelines

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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