ざっくりと
- 分岐点を境に動作が変わる
- 指定値以上か以下で条件が変化
- 具体的な数値は不要、含まれるか否かがキー
スレッショルドとは、指定値で変わる分岐点の値のことです。
概要説明
スレッショルドとは分岐点となる値である。なぜならば、特定の値を境にプログラムの動作が変わるからだ。
例えば、あるWebサイトの閲覧者数が1000人以上になった時に、広告が表示されるように設定できる。そして、閲覧者数が999人以下の時は広告が表示されない。
つまり、閲覧者数の1000人という値がスレッショルドとなる。だから、スレッショルドはプログラム動作の重要なキーである。
スレッショルドのコード例
def show_ad(visitor_count):
threshold = 1000 # スレッショルド(閾値)を設定
if visitor_count >= threshold:
return "広告を表示する"
else:
return "広告を表示しない"
# テスト用の閲覧者数
visitor_count = 1050
print(show_ad(visitor_count)) # 広告を表示する
visitor_count = 999
print(show_ad(visitor_count)) # 広告を表示しない
上記コードは、閲覧者数を引数として受け取り、閲覧者数がスレッショルド(この場合は1000)以上なら”広告を表示する”を返し、それ未満なら”広告を表示しない”を返す関数show_ad
を定義しています。
そして、テスト用の閲覧者数(ここでは1050と999)をこの関数に渡して、結果を出力している。
職業職種
プログラマー
プログラマーは、スレッショルドを頻繁に使用する。なぜなら、プログラムの動作を制御するため。例えば、ユーザーの行動に応じて機能をオン/オフする。
データアナリスト
データアナリストも、スレッショルドを使用する。なぜなら、特定のデータ範囲に注目するため。例えば、売上が一定額を超えた時点で報告を行う。
マーケター
マーケターは、スレッショルドを活用する。なぜなら、顧客の反応を見て戦略を調整するため。例えば、クリック数が一定数を超えたら広告を公開する。
スレッショルドの名前の由来は、英語の”threshold”から来ています。これは、「閾値」や「分岐点」などを意味し、指定した値を境に状態が変わるという概念です。
類似語
基準値
基準値は、スレッショルドの類似語である。なぜなら、ある状態が変化するポイントを示すからだ。例えば、音量調節の場合、最低音量が基準値となる。
閾値
閾値は、スレッショルドの類似語である。なぜなら、それが超えると何かが起こるという境界点を示すからだ。例えば、センサーが反応する感度の閾値。
分岐点
分岐点は、スレッショルドの類似語である。なぜなら、ある状況が異なる状況に変わるポイントを示すからだ。例えば、ゲームのストーリーが変わる分岐点。
反対語
無制限
無制限は、スレッショルドの反対語である。なぜなら、一定の限界や基準がない状態を示すからだ。例えば、データ使用量が無制限のプラン。
常時
常時は、スレッショルドの反対語である。なぜなら、条件によって変化せず、いつも同じ状態を示すからだ。例えば、エアコンが常時稼働する設定。
一律
一律は、スレッショルドの反対語である。なぜなら、全ての状況で同じ行動が適用されることを示すからだ。例えば、全員に一律で給付金が出る政策。
会話例
ゲームの攻略について話している
「このボスを倒すには、スレッショルドは何ですか?」
「HPが半分以下になると強力な技を使うようになるから、それがスレッショルドだね。」
学校の実験で温度について話している
「この化学反応のスレッショルド温度は何度だっけ?」
「それは60度だよ。それ以上になると反応が始まるんだ。」
料理を作っているとき
「この肉、焼くスレッショルドって何分?」
「それは3分だよ。それ以上焼くとパサついちゃうから注意してね。」
注意点
スレッショルドを設定する時の注意点は、適切な値を設定することである。なぜならば、設定が高すぎたり低すぎたりすると予想外の動作を引き起こす可能性があるからだ。
例えば、アラームの音量のスレッショルドが低すぎると、寝坊する可能性がある。そして、その結果、重要な予定を逃すことになるかもしれない。
だから、実際の状況に応じてスレッショルドを設定することが重要だ。
スレッショルドと限界値の違いは、間違えやすいので注意しましょう。
スレッショルドは特定の条件が変化する境界点です。
一方、限界値はある現象が起こることができない最大または最小の値です。
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