イミューダブル・インフラストラクチャーとは?使い捨てコンタクト式のサーバー運用を解説

システム開発・テクノロジー
イミューダブル・インフラストラクチャーとは?ざっくりと3行で
  • 一度作成したサーバーを一切変更(更新)せず、変更が必要なときは新しいサーバーを丸ごと作り直す運用スタイルのこと!
  • 常に「新品の同じ状態」を保証できるから、大規模なシステムを安全に、かつ高速にアップデートしたい状況で有効なんだ。
  • 現場で使うとサーバーごとの設定のバラつきや、手作業によるミスが原因のトラブルがゼロになるという、嬉しい変化があるよ。
デプロイ太郎がサーバー管理の課題を解決する、イミューダブル・インフラストラクチャーを解説した4コマ漫画。
①不安定な古いサーバーの不調に悩むデプロイ太郎。つぎはぎだらけの環境を手動で修理し続けることに限界を感じている様子。
②意を決して手動で修理を試みるも、火花が散りエラーが多発。かえって事態が悪化し、既存環境(ミュータブル)の脆さを痛感。
③「修理はやめた!」と、サーバー全体を新しい状態のものと丸ごと交換する「イミューダブル・インフラストラクチャー」へのアプローチ転換を決意。
④新しい環境は静かに安定稼働。いつでも全く同じ状態を再現できるイミューダブルな仕組みにより、デプロイ太郎は信頼性と安心を手に入れる。

【深掘り】これだけ知ってればOK!

サーバーを使い捨てにするなんて贅沢だと思われがちだけど、「変更による汚れ」を蓄積させないという実務的な側面があるんだよ。

従来のインフラ運用では、稼働中のサーバーにログインして設定を書き換えたり、ソフトを更新したりするのが一般的でした。しかし、それを繰り返すと「どのサーバーにどの設定をしたか」がわからなくなる「構成の漂流(ドリフト)」という現象が発生します。イミューダブル・インフラストラクチャーは、設計図(コード)から常に新しい環境を立ち上げることで、環境の同一性を100%維持する考え方です。クラウド技術が進化した現代において、システムの信頼性を担保するための標準的な手法といえるでしょう。

サーバー内にログやユーザーデータを保存しないように設計することが重要です。サーバーを破棄した瞬間にデータが消えてしまうため、外部のデータベースやストレージを活用する「ステートレス」な構成を目指しましょう。

会話での使われ方

設定ミスによる個体差を防ぎたいので、今回はイミューダブル・インフラストラクチャー構成を採用しましょう。

既存のインスタンスを修正するのではなく、新しいイメージから作り直してデプロイしてください。

【まとめ】3つのポイント

  • 使い捨てコンタクトレンズ方式:汚れたサーバーを洗って使い回す(修正する)のではなく、新品と交換することで常に正常な状態を維持します。
  • 個体差ゼロによる安心感:すべてのサーバーが同じ設計図から作られるため、特定のサーバーだけで起こる「原因不明のバグ」に怯える必要がありません。
  • 高速な復旧と確実な反映:不具合が起きても「一つ前の正常な状態」のサーバーを即座に作り直せるため、システムの停止時間を最小限に抑えられます。

よくある質問

Q
イミューダブル・インフラストラクチャーはいつ使うのがベストですか?
A
クラウド環境でオートスケーリングを利用したり、頻繁にアップデートを行うモダンなWebアプリケーション開発に最適です。
Q
イミューダブル・インフラストラクチャーを失敗させないコツはありますか?
A
サーバーの設定をすべて「コード」で管理(Infrastructure as Code)し、手動での操作を一切排除するルールを徹底することです。
Q
イミューダブル・インフラストラクチャーの具体例は何ですか?
A
Dockerなどのコンテナ技術の利用、AWSのAuto Scalingによるインスタンスの入れ替え、Terraformによる環境構築などが挙げられます。
Q
イミューダブル・インフラストラクチャーとミューダブル・インフラストラクチャーの違いは何ですか?
A
既存のサーバーを直接書き換えて「更新」し続けるのがミューダブル、修正せずに「破棄・新設」するのがイミューダブルです。

コメント

「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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