- 意図的に感動を作り出したコンテンツ
- 障害や困難を「感動の道具」にする
- 見る側の感情を優先し、当事者の視点が欠けているコンテンツのこと

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感動ポルノをわかりやすく
感動ポルノをわかりやすく説明すると
障害のある人とか、困難な状況にいる人が、あたかも「かわいそうな人」であるかのように扱われ、それを見た人が「感動した」「元気をもらった」と感じるようなコンテンツのこと、またそのコンテンツを批判的に指す言葉
感動ポルノのポルノとは
「ポルノ」っていう言葉は、本来は性的なものを意味するけど、感動ポルノでは「人の感情を消費する」っていう意味で使われている。障害のある人たちの困難な状況や努力を、あたかも消費される商品のように扱うことを批判的に指す。
感動ポルノとは わかりやすい例
感動ポルノをあなたに、落とし込んだ例を交えて、わかりやすく解説すると
例えば、あなたをテレビ局のディレクターとする。年々、視聴率が落ちているし、制作費も大きくはかけられない。そんな時に、SNSで話題になり、お年寄りの固い視聴率を稼げる「障害者の頑張り」や「難病と闘う子ども」などをテーマに設定。視聴者の心を揺さぶるような感動的なコンテンツを作りたいという意図。
テーマに沿った人物を探し出すため情報収集。分かりやすいのは障害者や大家族で貧乏な家庭など。今回は車椅子の少年がターゲット。車椅子の少年、その家族や友だちからエピソードを集める。
対象者の日常やリハビリの様子など、困難な状況や努力を強調するような映像を意図的に撮影し、インタビューでは、感動的な言葉を引き出すような質問をする。
車椅子の少年にまつわる情報をもとに、視聴者が感動しやすいようにストーリーを構成。少年の困難な状況を強調し、それを乗り越える姿をドラマチックに演出。BGMや効果音なども効果的に使用し、視聴者の感情を盛り上げる。
ナレーションやテロップなどで、対象者を「かわいそうな人」「頑張っている人」といった特定のイメージに誘導し、視聴者が感情移入しやすいように、演出を工夫する。
そうしてテレビで流れた映像を見た視聴者からは、「感動した」「勇気をもらった」といった声、SNSでは、「いいね」やシェアが拡散され、話題となる。ただし一方ではSNSで「感動ポルノ」だと批判的な意見も多くあった。
感動ポルノのポイント
- 企画の段階から感動を意図的に作り出そうとする意図が根底にある
- 困難な状況や努力ばかりが強調され、対象者の全体像が捉えられない
- 視聴者の感情を誘導するような演出が施されている
- 感動的なストーリーを消費し、自己満足を得る構造
感動ポルノは、企画段階から公開・拡散段階に至るまで、意図的に感動を作り出すように構成されている。
感動ポルノまとめ
- 困難な状況にある人の頑張る姿を強調し、見る人に感動を与えようとする意図的に感動を作り出すコンテンツ
- 障害者や困っている人をあたかもコンテンツの一部のように扱い、障害や困難を感動を消費させる「感動の道具」にする
- 障害者や困っている人の尊厳や気持ちを無視した、見る側の感情を優先し、当事者の視点が欠けている一方的な感動を与える

感動ポルノについて理解は深まりましたか?
まだわからない点や疑問点があれば、ぜひコメント欄で質問してください。生の声を聞かせていただければ、より良い内容を提供できるはずです。
以上、感動ポルノについてでした。コメント欄での活発な意見交換を心よりお待ちしています!
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