- 日本語で「偏り」「偏見」「先入観」などの意味
- バイアスは、思考や判断に大きな影響を与える
- 認識の歪み、思考の偏り、先入観などで、非合理的な判断してしまう心理現象
ここまでで7秒！もっとくわしく知りたい人は続きをどうぞ！
バイアスをわかりやすく
バイアスをわかりやすく説明すると
日本語で「偏り」「偏見」「先入観」などの意味を持つ言葉で、心理学やビジネスの領域では、認識の歪みや思考の偏りなど、直観や先入観に基づいて非合理的な判断を下してしまう心理現象のこと
バイアスとは わかりやすい例
バイアスをあなたに、落とし込んだ例を交えて、わかりやすく解説すると
例えばあなたがベンチャー企業の社長で、あなたの会社は、上場企業で働いていた人間はいない、零細よりの中小企業。そこに業界大手の一流企業から転職してきたいという人がいる。あなたは「あの上場している大手で働いていたんだから仕事ができる」と思って採用した。だから、転職後すぐに大きな仕事が与えたが、成果が出せないだけでなく、思いのほか仕事ができなかった。これは「上場している企業で働いている人は、優秀で仕事ができる」という思い込み、偏見。実際には「上場している企業で働いている人は、優秀な人は多いだろうけど、全員には当てはまらないし、状況にもよる。」つまり、上場している企業で働いていたから、全員が優秀でどんな状況でも仕事ができるというわけではないのに、バイアスがかかった判断で採用したといえる。
バイアスの問題点
誤った判断を下してしまう
バイアスの影響で、真実を見誤ったり、根拠のない思い込みに基づいて行動したりする。「この成分がダイエットに効く！」という健康食品の広告を見て、その商品だけ飲めば痩せると信じてしまい、食事制限も運動もしないで、毎月健康食品を買い続ける、「この株は必ず上がる」という噂を信じて、十分な情報収集もせずに多額の資金を投資し、損失を出してしまうなど。
偏った情報しか得られない
バイアスの影響で、自分に都合の良い情報ばかりを集めてしまい、反対意見や異なる視点を見逃してしまうことがる。自分が支持する政党のニュースばかりを見て、反対意見や中立的な意見に触れない、自分の考えに賛同する人の投稿ばかりを「いいね」したり、フォローしたりして、異なる意見を持つ人との交流を避けるなど。
差別的な行動をしてしまう
バイアスの影響で、特定の個人やグループに対して偏見を持ったり、差別的な行動を取ったりしてしまうことがある。特定の人種の人に対して、根拠のない偏見を持ち、差別的な発言や行動、女性は仕事に向いていない、男性は感情的だというような固定観念に基づいて、相手を評価したり、機会を与えなかったりするなど。
バイアスの種類
| 名称 | 傾向 | 概要 | 例 |
|---|---|---|---|
| 確証バイアス | 自分の既存の信念を裏付ける情報ばかりを集めてしまう傾向 | すでに持っている考えを強化するような情報に注意を向け、反対意見や異なる視点を排除してしまう | ダイエット中に、自分のダイエット方法を肯定するような情報ばかりを集めてしまう |
| アンカリングバイアス | 最初に得た情報に引きずられて、その後の判断が歪んでしまう傾向 | 最初の情報が基準点となり、その後の情報はその基準点を中心に評価されてしまう | 不動産を購入する際、最初に提示された価格が、その後の価格交渉の基準になってしまう |
| フローティングバイアス | 確率を過小評価してしまう傾向 | 起こりうる可能性が低い出来事を、実際よりも低く見積もってしまう | 飛行機事故のリスクを実際よりも低く見積もり、飛行機に乗ることを躊躇しない |
| ステレオタイプバイアス | 特定の集団に対する固定観念に基づいて判断してしまう傾向 | 個人の能力や性格を、所属する集団の属性に基づいて判断してしまう | 特定の職業の人に対して、偏見を持つ |
| プレジャッジバイアス | 外見や属性に基づいて、相手をすぐに判断してしまう傾向 | 限られた情報に基づいて、相手に対して良い悪いなどの判断を下してしまう | 初対面の相手に対して、外見や服装に基づいて、その人の性格や能力を判断してしまう |
| 権威バイアス | 権威のある人の意見を鵜呑みにする傾向 | 専門家や地位の高い人の意見を、批判的に検討せずに信じてしまう | 医師の指示を、根拠もなく従ってしまう |
| ヒューリスティックバイアス | 思考のショートカットを用いて、迅速な判断を下そうとする傾向 | 十分な情報収集や分析を行わず、直感や経験に基づいて判断してしまう | 時間がない時に、過去の経験に基づいて、根拠のない判断をしてしまう |
| フレイミング効果 | 物事の捉え方によって、判断が異なってしまう傾向 | 同じ情報でも、提示の仕方によって、異なる印象を与えてしまう | 問題を「成功の可能性」と捉えるか「失敗の可能性」と捉えるかで、行動が異なってしまう |
| リスクアバージョンバイアス | 損失を回避しようとする傾向 | 確実な利益よりも、不確実な利益を避けてしまう | 確実に100円もらえるよりも、50%の確率で200円もらえる方が良いと判断してしまう |
| 後知恵バイアス | 起こってしまった出来事に対して、「最初からわかっていたはずだ」と考える傾向 | 実際よりも、出来事を予測できたように思い込んでしまう | テストが終わった後に、問題の答えを見て、「あれは簡単だった」と考える |
バイアスの対策
自分のバイアスを認識する
自分がどのようなバイアスを持っているのかを知ることで、その影響を受けやすい状況を避けることができる。
様々な情報に目を通す
自分の意見に賛成する情報だけでなく、反対意見や異なる視点の情報にも積極的に触れるようにする。
論理的に考える
感情に流されず、論理的に考えるようにする。
他の人に意見を求める
周りの人に意見を求めることで、自分のバイアスに気づいたり、新たな視点を得たりすることができる。
バイアスまとめ
- 認識の歪みや思考の偏りなど、直観や先入観に基づいて非合理的な判断を下してしまう心理現象のことで、日本語で「偏り」「偏見」「先入観」などの意味を持つ言葉
- バイアスの影響で、誤った判断を下してしまったり、偏った情報しか得られなかったり、差別的な行動をしてしまったりする
- バイアスは完全に消去することはできないけど、その影響を意識し、対策を講じることで、より客観的で合理的な判断をすることができるようになる
バイアスについて理解は深まりましたか?
まだわからない点や疑問点があれば、ぜひコメント欄で質問してください。生の声を聞かせていただければ、より良い内容を提供できるはずです。
以上、バイアスについてでした。コメント欄での活発な意見交換を心よりお待ちしています!
コメント