ざっくりとイベントハンドラ
- ユーザーのアクションに反応するプログラム
- イベントに応じた動きをプログラムに指示
- マウスクリックなどを制御する道具
イベントハンドラ (Event Handler) = イベントの処理を行うプログラムのこと。
イベントハンドラはユーザーの行動に応じてプログラムを制御します。
イベントハンドラとは
イベントハンドラとは、ユーザーの操作やシステムの状態変化(これらを「イベント」と呼ぶ)を感知し、それに応じた処理を行うプログラムのことである。
なぜなら、コンピュータ上で何かを行う際には、ユーザーからの操作が必要だからだ。例えば、ボタンをクリックしたときに何かアクションを起こすような場合、そのクリックという「イベント」を捉えて、適切なアクションを起こすのがこのイベントハンドラなのだ。
そして、各イベントに応じた振る舞いをプログラムに組み込むことで、ユーザーの操作に対する反応を柔軟に設計できる。
だから、コンピュータプログラムを動的でユーザーフレンドリーにするには、イベントハンドラが不可欠なのだ。
使用する職種
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ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアは、ウェブサイトやアプリケーションでのユーザーインタラクションを管理するためにイベントハンドラを使用します。例えば、ユーザーがボタンをクリックした時、それを感知し、クリックに対応した処理(ページの遷移、データの送信等)を行います。 -
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーもまた、ユーザー体験を改善するためのインタラクションを設計する際にイベントハンドラを使用します。例えば、ユーザーが画面上の特定の項目にマウスを移動した時に、情報をポップアップ表示する等のインタラクションを設計します。 -
ゲームデベロッパー
ゲームデベロッパーは、ゲーム内でのユーザーのアクション(ボタンの押下やキーボードの操作等)を捉えて、それに対応したゲーム内の動作(キャラクターの移動やアイテムの使用等)を制御するためにイベントハンドラを使用します。
イベントハンドラの一番の特徴は、ユーザーのアクションやシステムの状態変化を感知し、それに対応した処理を自動的に行う能力です。
有名な企業や製品、サービス
Microsoft
MicrosoftのWindowsは、ユーザーのマウスクリックやキーボード入力といったイベントを捉え、それに対応した処理を行うためにイベントハンドラを広範に使用しています。
Adobe
AdobeのPhotoshopやIllustratorなどの製品は、ユーザーの画面上での操作をスムーズに行うためにイベントハンドラを活用しています。
JavaScript
JavaScriptはウェブブラウザで動作するスクリプト言語で、ユーザーのブラウザ上での操作を感知し、それに対応した処理を行うためにイベントハンドラを頻繁に使用します。
類似語
イベントリスナー
イベントリスナーもまた、特定のイベントが発生した際にそれを感知し、定められた処理を行う機能を指します。イベントハンドラと似ていますが、リスナーはより広範なイベントを感知するために使用されます。
コールバック関数
コールバック関数は特定の処理が終了した時に呼び出される関数で、イベントハンドラと同じく非同期処理の一部としてよく用いられます。
イベントループ
イベントループはプログラムが新たなイベントを待ち続ける状態を指します。イベントハンドラはこのループの一部として作動し、イベントが発生するとそれを捉えて処理します。
反対語
反対語については、イベントハンドラの概念には直接対立する概念が存在しないため、該当するものを挙げることは難しいです。使った会話の例文
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ウェブサイト制作時の状況
Q.「ユーザーがボタンをクリックした時に、特定のアクションを起こさせるにはどうすればいいですか?」
A.「その場合、イベントハンドラを設定します。クリックイベントに対応した処理を記述することで、ユーザーのクリックを感知し、任意の処理を実行させることが可能です。」 -
アプリケーション開発時の状況
Q.「ユーザーがスクロールを停止したら、特定の情報を表示させたいのですが。」
A.「スクロール停止というイベントを捉えるイベントハンドラを作ります。そのハンドラ内に情報表示のためのコードを書くことで、ユーザーのスクロール停止を検知し、所望の情報を表示させることができます。」 -
ゲーム制作時の状況
Q.「プレイヤーが特定のキーを押したら、キャラクターを動かす方法は?」
A.「キー押下のイベントハンドラを設定することで対応可能です。プレイヤーが特定のキーを押すと、そのイベントを感知し、キャラクターを動かすコードが実行されます。」
使用時の注意点
イベントハンドラを使用する時の注意点は、イベントの種類とタイミングの認識です。
なぜなら、適切なイベントと処理を結びつけることが重要だからです。
例えば、ユーザーのマウスクリックを待つ場合、クリックした瞬間のイベントとクリックを離した瞬間のイベントが存在します。
そして、それぞれに対応する処理が違う可能性があります。だから、正しいイベントに対応した処理を記述することが、イベントハンドラの効果的な利用には欠かせません。
ユーザー行動に細かく対応できるイベントハンドラの強み。ただし、複数のイベントを扱うとなると管理が難しくなる弱点も。
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