ざっくりとインスタンス
- クラスを具体的にしたもの
- IT分野での実体
- 一つ一つの具体的なデータ
インスタンス (Instance) = 実例
インスタンスとは、抽象的なクラスを具体化した存在です。
インスタンスとは
インスタンスとは、オブジェクト指向プログラミングの中で、特定のクラスを具体的にしたもの。
なぜならクラスは設計図のようなもので、インスタンスがその実体だから。
例えば、クラスが「車」だとしたら、インスタンスは「青いトヨタの車」。そして、それぞれのインスタンスには固有の属性や振る舞いがある。だから、「青いトヨタの車」がどのように走るか、どのように見えるかは、そのインスタンスによる。
インスタンスを使用する職種
ソフトウェアエンジニア
プログラムを書くときに、オブジェクト指向の設計図(クラス)から具体的なデータ(インスタンス)を作り出す。
データサイエンティスト
データを解析するときに、各データポイントを個々のインスタンスとして扱う。
ITマネージャー
クラウドコンピューティングで、各仮想マシンをインスタンスとして管理。
インスタンスは、プログラムを具体的に操作したい時やデータを個々に扱いたい時に役立ちます。
インスタンスで有名な企業や製品、サービス
Amazon Web Services(AWS)
AWSでは、クラウド上で動く仮想マシンを「インスタンス」と呼びます。
Google Cloud Platform(GCP)
GCPでも、AWSと同様に仮想マシンを「インスタンス」と称します。
Microsoft Azure
Azureでも、「インスタンス」とは仮想マシンを指します。
インスタンスの類似語
オブジェクト
オブジェクトもインスタンス同様、クラスから具体的に生成される実体を指します。ただし、インスタンスとオブジェクトの使い分けはプログラミング言語や文脈による。
エンティティ
エンティティはデータベースの文脈で使われ、ある特定のデータセットを指す。これもある意味で「インスタンス」。
レコード
レコードもエンティティと同じくデータベースの一部を指すが、特定のテーブルの一行(インスタンス)を指す。
インスタンスの反対語
反対語は明確には存在しません。ただし、「クラス」はインスタンスと対になる概念としてよく語られます。インスタンスを使った会話の例文
プログラミングの学習中
Q.「このクラスからインスタンスを作る方法は?」
A.「new命令やその言語特有の構文を用いてインスタンスを作成します。」
システム管理者としてクラウドサービスを利用
Q.「AWSで新しいインスタンスを立ち上げたいのだけど、方法は?」
A.「AWS管理コンソールからEC2サービスを選び、インスタンスの作成を行います。」
データ分析を行うビジネスパーソン
Q.「データベースの各レコードをインスタンスと考えていい?」
A.「その通りです。データベースの各レコードは、特定のテーブルを具現化したインスタンスとみなせます。」
インスタンス使用時の注意点
インスタンスを使用する時の注意点は、クラス設計の適切性にある。
なぜならば、クラス設計が不適切だとそれを基に作られるインスタンスも不適切になり、結果としてプログラム全体の不具合を引き起こす可能性があるからだ。
例えば、クラスのメソッドが予想外の動作をすると、そのクラスから生成された全てのインスタンスがその動作を継承し、意図しない結果を生む可能性がある。
そして、こういった問題は一度発生すると修正が難しくなることも多い。
だから、インスタンスを扱う際は、その根底にあるクラス設計を適切に行うことが重要となる。
インスタンスを理解することはプログラミングスキル向上の第一歩。
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