- Managed Service Providerの略で、企業のITシステムのインフラ監視・保守・セキュリティ対応・ヘルプデスクなど日常的なIT運用管理を包括的に代行するサービス事業者のこと
- 「社内にIT専任担当者を置くコストと手間を削減しながら専門家によるプロのIT管理を受けられる」という特に中小企業・IT人材不足の組織にとって費用対効果の高いアウトソーシング選択肢だ
- クラウドの普及により従来の物理サーバー管理だけでなくAWS・Azure・GCPのクラウドインフラ管理・SaaSの運用管理・セキュリティオペレーション(SOC)なども対象とする現代型のMSPが増えている
【深掘り】これだけ知ってればOK!
MSPと社内IT部門(ITスタッフ)の違いを理解しよう。社内IT部門:社内文化・業務システムへの深い理解がある・緊急時に対面で対応できる・コストがかかる(人件費・教育費)・一人当たりの管理範囲と専門性に限界がある。MSP:多様な顧客を管理する中で蓄積された幅広い専門知識がある・24時間365日体制で対応できる・月額定額で予測可能なコスト・社内の人材育成コストが不要。
MSPの選定で重要なポイントを理解しよう。SLA(Service Level Agreement):障害対応の応答時間・解決時間・稼働率保証などの品質基準が明確か。セキュリティ体制:ISMS・PCI DSS・SOC 2などのセキュリティ認証を持つか。専門領域:自社のシステム構成(AWS・Azure・オンプレミス・特定の業務システム)に対応する知識を持つか。緊急対応体制:24時間365日の監視・夜間・休日の緊急対応が可能か。
MSSP(Managed Security Service Provider)はMSPのセキュリティ特化版だ。SOC(Security Operations Center)を自社で持つコストが高い中小・中堅企業にとって、MSSPのSOCサービス(24時間のセキュリティ監視・インシデント対応・脅威インテリジェンス)は費用対効果の高い選択肢だ。特にランサムウェア攻撃が増加している現代では、MSSPの活用が企業のセキュリティレベル向上に直結する。
よくある誤解
MSPは大企業だけが使うものだと思っている
MSPは社内IT担当者を抱える余裕のない中小企業こそ最も恩恵を受けやすいサービスだ。月額定額で専門家によるITインフラの管理・監視・セキュリティ対応を受けられるため、IT人材の採用・育成コストと比較した費用対効果が高い場合が多い。
MSPに任せれば社内のIT知識は不要だと思っている
MSPに運用を委託しても、ビジネス要件をMSPに的確に伝える・SLAの達成状況を評価する・ITガバナンス(情報セキュリティポリシーなど)を策定するというオーナーシップは社内に必要だ。
会話での使われ方

社内にITエンジニアが1人しかいないので、サーバー監視とヘルプデスクをMSPに委託しました。月額30万円で24時間監視と50名分のサポートが受けられます。
中小企業のIT担当者がMSP導入の費用対効果を説明している場面。




このMSP、SLAに「重大障害は30分以内に初動対応」と書いてあります。実際に守られているか月次レポートで確認しましょう。
情報システム部門のマネージャーがMSPのSLA遵守状況を確認している場面。




クラウドインフラの運用はAWSに詳しいMSPに任せて、社内はビジネスシステムの要件定義とベンダー管理に集中しましょう。
CIOがMSPを活用したIT体制の再設計方針を説明している場面。
【まとめ】3つのポイント
- ITインフラの監視・保守・セキュリティ・ヘルプデスクを月額定額で代行:社内IT担当者の人件費・育成コストと比較してMSPの月額定額サービスが費用対効果に優れる場合が多く特にIT人材不足の中小企業にとって重要な選択肢だ
- SLA・セキュリティ認証・専門領域・緊急対応体制でMSPを選定する:障害対応時間のSLA・ISMS等のセキュリティ認証・自社システム構成への対応能力・夜間休日の緊急対応体制という4つの観点でMSPを選定することが重要だ
- MSSPはSOCサービスで中小企業のセキュリティレベルを大幅に向上させる:自社でSOCを持つコストが高い中小・中堅企業にとって24時間のセキュリティ監視とインシデント対応を提供するMSSPの活用がランサムウェア攻撃が増加する現代の有効な対策になる
よくある質問
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QMSPとITアウトソーシング(ITO)はどう違いますか?
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A
ITアウトソーシングは特定の業務や開発作業を外部に委託することを広く指します。MSPはITシステムの運用管理を継続的に代行することに特化したアウトソーシングの一形態です。
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QMSPの月額費用の目安はどのくらいですか?
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A
企業規模・管理対象・SLAによって大きく異なりますが、従業員50名規模の中小企業で月額20〜50万円程度が一般的な目安とされています。
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QMSPとMSSPの違いは何ですか?
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A
MSP(Managed Service Provider)はITインフラ全般の運用管理を担います。MSSP(Managed Security Service Provider)はセキュリティに特化したMSPで、SOC(セキュリティ監視センター)サービス・脅威分析・インシデント対応を中心に提供します。
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QMSPを使う際に社内に最低限残すべき機能は何ですか?
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A
ITガバナンス(情報セキュリティポリシー・ベンダー管理)・ビジネス要件の定義・MSPのSLA評価・システムのビジネス上の優先順位の判断は社内に残すことが推奨されます。
【出典】参考URL
https://www.comptia.org/content/research/managed-services-market :CompTIAのMSP市場調査
https://aws.amazon.com/jp/partners/programs/msp/ :AWSのMSPパートナープログラム
https://e-words.jp/w/MSP.html :IT用語辞典「MSP」


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