ざっくりとインクルーシブ
- 包含的な考え方を意味する言葉
- あらゆる人が参加できることを目指す考え方
- IT分野ではアクセシビリティ向上を目指す概念
インクルーシブ (Inclusive) = 包含的
インクルーシブとは包含的な考え方で、あらゆる人が参加できる環境作りを目指す概念です。
インクルーシブとは
インクルーシブとは包含的な考え方を基にした概念である。特にIT業界では、全ての人がアクセスでき、使いやすい技術やサービスの設計を目指す意味合いで使われることが多い。
なぜなら、インクルーシブな考え方を取り入れることで、誰もが情報を平等に手に入れ、自由に表現できる社会を実現することが可能になるからだ。例えば、視覚障害のある人でも使いやすいように音声ガイドを搭載したウェブサイトは、インクルーシブデザインの一例である。
そして、こうした取り組みは、多様な人々が共に活動できる社会を形成するための重要なステップとなる。だから、インクルーシブとは単なるキーワードではなく、より良い社会を作るための方針、考え方を示す言葉なのだ。
インクルーシブを使用する職種
ITプロジェクトマネージャー
この職業では、チーム全体がプロジェクトの各面に参加し、貢献できる環境を作るためにインクルーシブな考え方が重要です。
ウェブデザイナー
ウェブデザイナーとしては、全ての人がウェブサイトを使いやすく、情報を得やすいようにインクルーシブなデザインを心掛けるべきです。
製品開発者
製品開発者も、あらゆるユーザーが製品を使いやすいように、インクルーシブな開発を行うべきです。
インクルーシブは新しいプロジェクトを始める時、特に多様なユーザーを持つ製品やサービスを設計する時におすすめです。
インクルーシブで有名な企業や製品、サービス
Microsoft
Microsoftはインクルーシブデザインの推進者として知られており、製品のユーザビリティ向上に積極的に取り組んでいます。
Apple
Appleの製品はアクセシビリティに優れており、インクルーシブデザインの素晴らしい例とされています。
Googleはインクルーシブな考え方を基に、誰もがアクセスできるウェブサービスを提供しています。
インクルーシブの類似語
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインもインクルーシブと同じく、全ての人が使用できるよう設計する考え方を指します。ただし、対象となる人々や手法には違いがあります。
アクセシビリティ
アクセシビリティは情報へのアクセス可能性を意味します。インクルーシブデザインは、その一環としてアクセシビリティを確保します。
ダイバーシティ
ダイバーシティは多様性を意味します。インクルーシブはこのダイバーシティを受け入れ、それを活用するという考え方に基づいています。
インクルーシブの反対語
エクスクルーシブ
エクスクルーシブは排他的な意味を持ち、特定の人々だけが利用できる状態を指します。これはインクルーシブの考え方とは反対です。
限定的
限定的なデザインや考え方は、特定のユーザーや状況だけを考慮します。これもインクルーシブの全ての人を対象とする考え方とは対照的です。
個別中心
個別中心のアプローチは一人一人に合わせて提供するもので、それぞれのニーズに対応するが、全ての人を対象とするインクルーシブとは異なります。
インクルーシブを使った会話の例文
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新製品の開発会議で
Q.「これからの製品開発において、どのようなアプローチが必要だと思いますか?」
A.「私たちはインクルーシブなアプローチを取るべきだと思います。それにより、全てのユーザーに対応した製品を開発できます。」 -
ウェブサイトの設計段階で
Q.「新しいウェブサイトの設計にあたり、何が最も重要だと考えますか?」
-
採用面接で
Q.「御社の仕事環境について教えてください。」
A.「当社はインクルーシブな環境を重視しています。それにより、様々なバックグラウンドを持つ人々が一緒に働ける場を提供しています。」
インクルーシブ使用時の注意点
インクルーシブを使用する時の注意点は考慮すべき視点の広さである。
なぜなら、全ての人を対象にするためには、年齢、性別、障害の有無など、多様な視点からの配慮が必要だからだ。例えば、高齢者や障害者が利用しやすいようなデザインを考える時、文字の大きさや色彩の選択など細部に至るまで配慮が求められる。
そして、適切な評価やフィードバックが必要となる。だから、インクルーシブを追求する時は十分なリサーチと準備が不可欠なのだ。
インクルーシブは包括性が高いメリットがあり、デメリットはそれが一部のユーザーには過剰になる点。
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