- アリババグループが提供する企業向けクラウドサービスのこと!中国国内では阿里雲(Aliyun)という名前で展開されているよ
- アジア太平洋地域でシェア第1位の実績があり、中国のECサイトや電子決済Alipayを支える大規模インフラが強みだよ
- 中国でWebサイトを公開する際に必要なICP登録の申請代行もしてくれるから、中国進出を考える企業にとって心強いパートナーになるよ
中国向けに自社サービスを展開しようとして、手続きの壁に阻まれる姿はIT業界でも珍しくありません。中国でWebサイトを公開するにはICP登録やICPライセンスの取得が必要であり、その申請プロセスは海外企業にとって非常に複雑です。漫画の貿易担当社員が書類の山に頭を抱えた状況は、まさにこの実務課題を反映しています。
Alibaba Cloudが提供するのは、単なるサーバーやストレージの貸し出しにとどまりません。ICP申請の代行サポートに加え、日本リージョンと中国リージョンを専用ネットワークで直結する構成も用意されており、中国国内のユーザーに対して安定した通信品質を届けられる環境が整っています。漫画で描かれた物流ハブ施設のように、面倒な手続きと配送ルートをまとめて解決してくれる点が最大の強みでしょう。
ただし、デプロイ太郎が指摘するとおり、リージョン選定を誤れば通信速度やサービス品質に直接響く点には注意が必要です。中国向けサービスなのに東京リージョンだけで運用すると、グレートファイアウォールの影響で表示が遅延するケースもあり得ます。逆に、東南アジア向けであればシンガポールリージョンを活用するほうが効果的な場合も多いでしょう。届け先に最も近いゲートを選ぶという物流の基本原則は、クラウドのリージョン設計においても同様に当てはまります。
【深掘り】これだけ知ってればOK!
Alibaba Cloudは、世界最大級のEコマース企業であるアリババグループが提供するクラウドコンピューティングサービスです。2009年にサービスを開始し、もともとは自社のECサイトや電子決済サービスAlipayを支えるための社内基盤として開発された技術が出発点でした。この技術を外部にも開放したのが、現在のAlibaba Cloudの原型にあたります。
最大の特徴は、アジア市場でのプレゼンスの高さです。アジア太平洋地域のIaaS市場で第1位のシェアを持ち、中国国内だけで8つのデータセンターを保有しています。さらに、マレーシア・インドネシア・日本・インドなどアジア全域にインフラを展開しており、アジア向けのビジネスを検討する企業にとって、通信速度と安定性の面で大きな優位性があります。
もう一つの強みが、中国でのビジネス展開をサポートする体制です。中国ではWebサイトの公開にICP登録やICPライセンスの取得が必要ですが、この手続きは非常に複雑で、海外企業にとって大きなハードルとなっています。Alibaba Cloudでは、このICP申請の代行サービスを提供しており、中国市場への参入障壁を大幅に下げてくれます。日本ではソフトバンクとの合弁会社SBクラウドを通じてサービスが展開されており、日本語サポートや日本円での決済にも対応しているのも安心材料でしょう。
AI・ビッグデータ分析・IoTといった先端技術への対応も進んでおり、毎年11月11日の大規模セールイベントで数兆円規模のトランザクションをさばく技術力は、世界的にも高く評価されています。セキュリティ面でも、国際的な規格に準拠した対策を標準で備えており、DDoS防御機能がデフォルトで搭載されている点も特筆に値します。
会話での使われ方

中国向けのECサイトを立ち上げるなら、Alibaba Cloudを使ったほうがICP申請もスムーズだよ。
インフラ担当の先輩が、中国市場向けの新規プロジェクトを任された後輩にアドバイスしている場面です。中国でのWebサイト公開に必要な手続きをAlibaba Cloudがサポートしてくれることを伝えています。




東南アジアのユーザー向けだからレイテンシーを重視したい。Alibaba Cloudのシンガポールリージョンも検討に入れてもらえますか。
クライアント企業の情報システム部長が、SIerのプロジェクトマネージャーに要件を伝えている場面です。アジア圏でのサービス提供において、Alibaba Cloudのリージョン配置が有利に働くケースを示しています。




AWSとAlibaba Cloud、コスト比較の資料を来週までにまとめておいて。アジア向けはAlibaba Cloudのほうが安い場合もあるから。
クラウド移行プロジェクトのリーダーがメンバーに指示を出している場面です。Alibaba Cloudは同等スペックの基本サービスにおいてAWSより低価格な傾向がある点が、比較検討の対象として挙がることを示しています。
【まとめ】3つのポイント
- アジアへの玄関口を握るクラウド:Alibaba Cloudはアジア太平洋地域シェア第1位の実績を持ち、中国・東南アジア向けビジネスに最適なインフラ基盤を提供している
- 中国進出の面倒な手続きをまるごとサポート:ICP登録の申請代行や専用ネットワーク接続により、中国市場への参入障壁を大幅に下げられる
- 選ばないと損をするケースがある:中国向けサービスをAWSだけで構築すると通信速度やICP取得で苦労する可能性があり、Alibaba Cloudを選択肢に入れることでコストとパフォーマンスの両面で有利になる場合がある
よくある質問
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QAlibaba Cloudを使うとデータが中国に送られてしまいますか?
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A
いいえ、自動的に中国へ送られることはありません。データは利用者が選択したリージョン(データセンターの所在地)に保存されます。東京リージョンを選べば日本国内にデータが保持されます。また、中国国外のクラウド事業はシンガポール拠点の国際法人が統括しており、中国政府の制限を受けない運営体制がとられています。
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QAlibaba Cloudは日本語で使えますか?
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A
はい、日本語に対応しています。日本向けサービスはソフトバンクとの合弁会社SBクラウドが提供しており、管理画面やドキュメントの日本語対応に加え、日本円での決済も可能です。東京リージョンには2つのアベイラビリティゾーンが用意されています。
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QAlibaba Cloudの独身の日(11月11日)対応とは何ですか?
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A
毎年11月11日に中国で行われる大規模なネット通販セールイベントのことで、アリババグループのECサイトが1日で数兆円規模の売上を記録します。この膨大なアクセスを処理しているのがAlibaba Cloudのインフラであり、大量トランザクションに耐える技術力の証明として知られています。
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QAlibaba CloudとAWSの違いは何ですか?
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A
AWSは世界シェア第1位で提供サービスの種類が最も豊富なパブリッククラウドです。一方Alibaba Cloudは、アジア太平洋地域でのシェアが第1位で、中国向けビジネスのサポート体制やコスト面に強みがあります。グローバル全体での多機能性を重視するならAWS、中国・東南アジア向けのサービス展開や価格優位性を重視するならAlibaba Cloudが適している傾向です。
【出典】参考URL
https://techmania.jp/blog/alibaba-cloud/ :Alibaba Cloudの概要・強み・中国ビジネスサポートの根拠
https://ja.wikipedia.org/wiki/Alibaba_Cloud :Alibaba Cloudの沿革・リージョン情報・セキュリティ事例の根拠
https://www.alibabacloud.com/help/ja/cloud-migration-guide-for-beginners/latest/cloud :Alibaba Cloudの特徴・おすすめポイントの根拠
https://kigyolog.com/tool.php?id=1700 :Alibaba Cloudの特徴・料金体系・導入事例の根拠
https://cloudnavi.nhn-techorus.com/archives/2683 :AWS/Azure/Alibaba Cloudの市場シェア比較の根拠
https://qiita.com/ushijimay/items/801c2e54543ea0221cbb :Alibaba CloudとAWSの技術的比較の根拠



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