ざっくりとオープンリゾルバ
- DNSサーバーの一種
- 誰でも使える公開型システム
- リクエストに制限なし
オープンリゾルバ = Open Resolver
オープンになってるDNSサーバーのことです。
オープンリゾルバとは
オープンリゾルバはDNSサーバーの一種。任意のクライアントからのDNSクエリに対応する能力を持つ公開されているDNSサーバーを指す。
一般的に、オープンリゾルバはプロバイダに依存しないDNS解決を提供し、しばしば高度なプライバシー保護機能やパフォーマンス向上機能を含むため、従来のISPによるDNSサービスとは異なる利点がある。
一方、他のDNSサーバーは、特定のネットワークまたはクライアントのみにサービスを提供することもある。そのようなサーバーは、通常、リクエストを受け入れるクライアントを制限する。つまり、それらは「オープン」なリゾルバではない。
使用する職種
ネットワークエンジニア
オープンリゾルバは、ネットワークのパフォーマンスを最適化するツールである。なぜなら、接続をスムーズにするDNSの問い合わせを速く処理するからだ。例えば、Webサイトへの迅速な接続が可能になる。
ITマネージャ
オープンリゾルバは、業務の効率化を目指すツールである。なぜなら、従業員がWebベースのツールやサービスを使うときに時間を節約するからだ。例えば、クラウドサービスへのアクセス速度を上げる。
一般ユーザー
オープンリゾルバは、快適なインターネット体験を提供するツールである。なぜなら、インターネット上の情報を素早く検索し、接続をスムーズにするからだ。例えば、YouTubeやNetflixの動画ストリーミングがスムーズになる。
オープンリゾルバは、知らずに使用してるパターンです。
有名な企業や製品、サービス
- Cloudflare
Cloudflareは、プライバシーと速度に重点を置いたオープンリゾルバサービスを提供している。なぜなら、ユーザーのDNSクエリを保護し、インターネットのパフォーマンスを最適化するからだ。例えば、”1.1.1.1″というサービスが有名だ。 - Google
Googleは、信頼性と速度を重視したオープンリゾルバサービス、”Google Public DNS”を提供している。なぜなら、ユーザーが安全かつ迅速にWebサイトを閲覧できるようにするからだ。例えば、”8.8.8.8″と”8.8.4.4″というDNSサーバーが知られている。 - Quad9
Quad9は、セキュリティに重点を置いたオープンリゾルバサービスを提供している。なぜなら、ユーザーのDNSクエリを保護し、マルウェアやフィッシングサイトからユーザーを守るからだ。例えば、”9.9.9.9″というサービスがある。
大まかな手順
アドレスを設定
まず、利用したいオープンリゾルバのDNSサーバーアドレスを探す。なぜなら、そのアドレスを設定することで、インターネットへの接続が可能になるからだ。例えば、Cloudflareなら”1.1.1.1″、Google Public DNSなら”8.8.8.8″だ。
ネットワークの設定
次に、デバイスやネットワークの設定画面に行く。なぜなら、そこでDNSサーバーのアドレスを変更するからだ。例えば、PCならネットワーク設定、スマホならWi-Fi設定だ。
サーバーアドレスを入力
DNS設定画面で、DNSサーバーアドレスを入力する。なぜなら、これでデバイスが指定したオープンリゾルバを利用してインターネットに接続するようになるからだ。例えば、”1.1.1.1″または”8.8.8.8″を入力する。
設定を保存
設定を保存して、デバイスを再起動する。なぜなら、新しい設定を反映させるためだ。例えば、”設定を保存”ボタンを押してから、デバイスを再起動する。
反映の確認
最後に、設定が正しく反映されていることを確認する。なぜなら、設定ミスがあるとインターネットに接続できなくなる可能性があるからだ。例えば、インターネットに問題なく接続できているか確認する。
類似語
Public DNS
Public DNSは、オープンリゾルバと同じように、インターネット上のどこからでもアクセスできるDNSサーバーだ。なぜなら、オープンリゾルバも実質的にはPublic DNSサーバーの一種だからだ。例えば、Google Public DNSはよく知られている。
リカーシブリゾルバ
リカーシブリゾルバは、DNSクエリを解決するためのプロセスを全て実行するDNSサーバーで、オープンリゾルバのように機能する。なぜなら、オープンリゾルバはリカーシブリゾルバの一形態だからだ。例えば、ISPが提供するDNSサーバーがこれにあたる。
セカンダリDNS
セカンダリDNSは、オープンリゾルバと似て、プライマリDNSサーバーがダウンした際に名前解決を代行する。なぜなら、彼らも名前解決の役割を果たすからだ。例えば、”8.8.4.4″はGoogle Public DNSのセカンダリDNSである。
反対語
プライベートリゾルバ
プライベートリゾルバは、特定のネットワーク内でのみ利用可能なDNSリゾルバで、オープンリゾルバの反対だ。なぜなら、オープンリゾルバはインターネット全体からアクセス可能だからだ。例えば、企業ネットワークの内部DNSサーバーがこれにあたる。
ローカルDNSキャッシュ
ローカルDNSキャッシュは、ユーザーのマシン上にあるDNS情報のキャッシュで、オープンリゾルバとは異なる。なぜなら、ローカルDNSキャッシュは自身が問い合わせた情報のみを持つ一方、オープンリゾルバは任意の問い合わせに対応するために広範なDNS情報を持つからだ。例えば、PCやスマホのOSは自動的にDNSクエリの結果をキャッシュする。
フォワードリゾルバ
フォワードリゾルバは、ドメイン名からIPアドレスへの変換を担当するDNSサーバーで、オープンリゾルバの主な機能の一部だ。なぜなら、オープンリゾルバもまたユーザーからのドメイン名のクエリに対してIPアドレスを返すからだ。例えば、Webブラウザがwww.example.comというURLを入力したとき、フォワードリゾルバはそれを対応するIPアドレスに変換する。
使用時の注意点
オープンリゾルバは、インターネット上のどこからでもアクセス可能なDNSサーバーだが、その開放性がセキュリティ上のリスクになる。
特に、オープンリゾルバはDDoS(分散サービス拒否)攻撃の踏み台として利用される可能性がある。DDoS攻撃とは、多数のコンピューターから一つのシステムやネットワークに大量の通信を同時に送り込むことで、そのサービスをダウンさせる攻撃を指す。
オープンリゾルバを利用する際は、このリスクを十分に理解し、信頼できるプロバイダーを選択することが重要。また、プロバイダーがどのようなセキュリティ対策を講じているかを確認し、自身のデータとインターネット接続を保護するための対策をすること。
オープンリゾルバは、DNSサーバーの一種と覚えればOKです。
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