ハウジングサービスとは?サーバーを預かってもらうコロケーションの仕組み

システム開発・テクノロジー
ハウジングサービスとは?ざっくりと3行で
  • 企業が自社で所有するサーバーをデータセンターに持ち込み電力・空調・ネットワーク回線・物理セキュリティの設備だけを借りてサーバーを運用するサービスのこと
  • クラウド(仮想サーバーを借りる)とは異なり自社のハードウェアをそのまま使えるため性能・コスト・セキュリティを完全にコントロールできる強みがある
  • 月額費用はラック単位で数万〜数十万円が相場で、自社にサーバールームを設置するよりも設備投資が少なく済むため中規模以上の企業で基幹システムのインフラとして選ばれることが多い

【深掘り】これだけ知ってればOK!

ハウジング・ホスティング・クラウドの3つを整理しよう。ハウジング(コロケーション):自社のサーバーをデータセンターに預ける。ホスティング:サーバー自体もレンタルする(専用サーバー・VPS)。クラウド:仮想サーバー・ストレージなどを従量課金で利用する。コントロール性はハウジング>ホスティング>クラウドで、柔軟性・スケーラビリティはクラウド>ホスティング>ハウジングとなる。

ハウジングサービスを選ぶ理由として①物理的なセキュリティ(入退室管理・監視カメラ)②電力の冗長化(UPS・自家発電)③高品質な回線(複数ISPへの接続)④冷却設備がある。自社のサーバールームでこれらを揃えるよりも専門業者に任せる方が品質・コストともに有利になることが多い。

ハウジングサービスを選定する際の重要な評価ポイントとしてTier認定がある。データセンターの信頼性はUptime InstituteのTier 1〜4で評価され、数字が大きいほど冗長性と可用性が高い。金融・医療など高可用性が求められるシステムにはTier 3以上が推奨される。

近年はクラウドの普及でハウジングサービスの需要は一部変化しているが、レイテンシが厳しい金融系システム・大量データを持つ自社DBの維持・規制によりクラウドに置けないデータなどの用途では依然としてハウジングが選ばれている。クラウドとハウジングを組み合わせたハイブリッド構成も増えている。

月額費用の相場として、1Uのラックスペース単位では月額数千〜数万円、1ラック(42U)単位では月額数万〜数十万円が一般的だ。回線帯域・電力容量・サポートレベルによって費用が大きく変わるため、契約前に詳細な見積もりと比較が必要だ。

よくある誤解

ハウジング=クラウドだと思っている

ハウジングは自社のサーバーをデータセンターに預けるサービスで、クラウドは仮想サーバーを借りるサービスだ。ハウジングは自社ハードウェアの物理的な管理を代替するもので、クラウドのように瞬時のスケールアップや従量課金はできない。

ハウジングはコストが高いと思っている

初期費用としてサーバー購入費はかかるが月額のランニングコストはクラウドと比べて大量・常時稼働の用途では安くなることが多い。自社のサーバールームに設備投資するよりも専門業者の設備を使う方が品質面でもコスト面でも有利なケースがある。

会話での使われ方

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基幹システムをクラウドに移行するかハウジングに残すか検討しています。レイテンシとコストを比較してから判断しましょう。

情報システム部門のマネージャーがインフラ移行の判断材料を整理している場面。

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このデータセンター、Tier 3認定を取得しているので電力とネットワークが二重化されています。可用性99.982%以上が保証されます。

インフラ担当者がハウジング先のデータセンター選定の評価ポイントを説明している場面。

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ハウジングの契約更新が来月なので、クラウド移行コストと比較して継続か移行かを判断してください。

IT部門のリーダーがインフラコストの見直しを担当者に依頼している場面。

【まとめ】3つのポイント

  • 自社サーバーをデータセンターに預けて高品質な設備だけを借りる:電力・冷却・回線・セキュリティを専門業者に任せることで自社設備より高い信頼性を低コストで実現できる
  • コントロール性はハウジング最高・スケーラビリティはクラウド最高で用途に応じて選択:性能・セキュリティへのコントロール性はハウジングが高く瞬時のスケールアップや従量課金の柔軟性はクラウドが上のためハイブリッド構成が現代の主流だ
  • Tier認定で信頼性を評価して選定する:データセンターのTier 1〜4による可用性評価を基準に使用用途の可用性要件を満たすデータセンターを選定することが安定運用の基盤となる

よくある質問

Q
ハウジングとホスティングはどう違いますか?
A

ハウジング(コロケーション)は自社のサーバーを持ち込んで設備だけを借ります。ホスティングはサーバー自体もレンタルします。ハウジングはハードウェアの自由度が高く、ホスティングは購入費用が不要です。

Q
ハウジングサービスの費用はどのくらいですか?
A

1Uのラックスペース単位から契約できます。1Uあたり月額数千〜数万円、1ラック(42U)単位では月額数万〜数十万円が一般的です。

Q
データセンターのTier認定とは何ですか?
A

Uptime Instituteが定めたデータセンターの可用性の国際基準でTier 1〜4まであります。Tier 4は最高レベルの冗長性(年間稼働率99.995%)です。

Q
クラウドよりハウジングを選ぶべき場面はいつですか?
A

金融・HPCなどレイテンシが厳しい用途、大量データを持つためクラウドへの転送コストが高い場合、規制でクラウドに置けないデータがある場合などです。

この用語と一緒に知っておきたい用語

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サーバー サーバーを押さえると本記事の理解がさらに深まります。ネットワークを通じて情報やサービスを提供する側のコンピューターのこと。レストランで料理を運んでくれる給仕係(server)をイメージするとわかりやすいよ
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【出典】参考URL

https://www.nttcoms.com/service/housing/ :NTTコミュニケーションズのハウジングサービス
https://uptimeinstitute.com/tiers :Uptime Institute Tier認定の公式説明
https://e-words.jp/w/%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0.html :IT用語辞典「ハウジング」

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「IT用語、難しすぎて心が折れそう……」という方のための、ハードル低めな用語辞典です。

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