ざっくりとオンプレミス
- 自社で全てを管理
- 強いセキュリティが可能
- 初期投資が必要
オンプレミス(On Premises)= 「~に接して・ ~の上に」、「敷地内」
オンプレミスとは自社でシステムを管理することです。
オンプレミスとは
オンプレミスとは自社でITシステムを管理することである。 なぜならば、自分たちのニーズに完全に合わせてシステムをカスタマイズできるからだ。
例えば、銀行や医療機関などのように、極めて高いレベルのセキュリティが必要な業界では、自社でデータを管理することが求められる。
そして、オンプレミスでは、システムの全てを自分たちの手でコントロールできる。 つまり、自社のニーズに完全に合わせたシステムを作ることができる。
だから、高いセキュリティと完全なコントロール性が求められる場合は、オンプレミスが適している。
使用する職種
情報技術管理者
情報技術管理者は、オンプレミスを使用する。なぜなら、自社のITシステム全体の管理が必要で、オンプレミスは完全なコントロールが可能だからだ。例えば、サーバーの設定やアプリケーションのインストールなど。
データベース管理者
データベース管理者は、オンプレミスを使用する。なぜなら、データの保護とパフォーマンスを重視し、これらを自社で直接管理することが必要だからだ。例えば、データベースの監視やチューニングなど。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、オンプレミスを使用する。なぜなら、企業のネットワークを安全に保つためには、自社のインフラストラクチャの完全なコントロールが必要だからだ。例えば、ネットワークの設定やセキュリティ管理など。
オンプレミスの一番の特徴は、データとシステムを完全に自社管理、自社カスタマイズ可能なことです。
有名な企業や製品、サービス
IBM
IBMは、オンプレミスのサーバーソリューションの提供で有名である。なぜなら、長年にわたる豊富な経験と技術力により、信頼性と性能が高い製品を提供しているからだ。例えば、IBM Power Systemsなど。
Dell EMC
Dell EMCは、オンプレミスのストレージソリューションで有名である。なぜなら、データの保管や管理に最適な高品質の製品を提供しているからだ。例えば、Dell EMC PowerStoreなど。
HPE
HPEは、オンプレミスのインフラストラクチャーソリューションを提供していることで知られている。なぜなら、スケーラブルで信頼性の高い製品を提供しているからだ。例えば、HPE ProLiantサーバーなど。
大まかな手順
定義
システム要件の定義は、プロジェクトの初期段階で行われる。なぜなら、ビジネスニーズを技術的な観点から明確にし、システムの設計に直接影響を与えるため。例えば、どのような機能や性能が必要か、ユーザーは何人必要か、といった事項を定義する。
選定
ハードウェアとソフトウェアの選定は、システム要件が明確になった後に行われる。なぜなら、選定したハードウェアとソフトウェアがシステムの性能や機能を決定するため。例えば、必要な計算能力やストレージ容量を満たすサーバーを選定したり、必要な機能を提供するソフトウェアを選定する。
設計
システムの設計と構築は、選定したハードウェアとソフトウェアを用いて行われる。なぜなら、システムの設計と構築は具体的なシステムを作り上げる工程であり、ここで初めてシステムが形になるため。例えば、サーバーを設定し、ネットワークを構築し、ソフトウェアをインストールする。
テスト
システムのテストは、システムが設計通りに機能するかを確認するために行われる。なぜなら、ここで問題が発見されれば再度設計や構築の段階に戻る必要があるため。例えば、機能のテストや性能のテスト、セキュリティのテストなどを行う。
運用
システムの運用と維持管理は、システムのテストが終了し、システムが稼働を開始した後に行われる。なぜなら、システムがビジネスに対して価値を提供し続けるためには、システムの状態を監視し、必要に応じて修正や更新を行う必要があるからである。例えば、システムの動作監視やバックアップの取得、セキュリティ対策の強化などを行う。
類似語
自社保有
自社保有は、オンプレミスの類似語である。なぜなら、自社でハードウェアやソフトウェアを保有し、管理することを意味するため。例えば、自社データセンターを運用する企業がこれに該当する。
内製
内製は、オンプレミスの類似語である。なぜなら、企業が自社内でシステムを開発、管理することを指すため。例えば、自社で開発したアプリケーションを自社のサーバーで運用することがこれに該当する。
インハウス
インハウスは、オンプレミスの類似語である。なぜなら、企業が自社内でIT資源を保有、管理することを指すから。例えば、自社内で運用するITインフラストラクチャを構築することがこれに該当する。
反対語
クラウド
クラウドは、オンプレミスの反対語である。なぜなら、クラウドはハードウェアやソフトウェアを自社で保有、管理するのではなく、インターネット経由でサービスとして利用することを指すから。例えば、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureといったクラウドサービスがこれに該当する。
アウトソーシング
アウトソーシングは、オンプレミスの反対語である。なぜなら、アウトソーシングは企業が自社内でシステムを開発、管理するのではなく、外部の専門業者に依頼することを指すから。例えば、ITシステムの開発や運用を外部のIT企業に依頼することがこれに該当する。
ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)
ASPは、オンプレミスの反対語である。なぜなら、ASPは自社でソフトウェアを保有、管理するのではなく、インターネットを介してソフトウェアをサービスとして提供する事業者のことを指すから。例えば、クラウドベースのビジネスアプリケーションを提供する企業がこれに該当する。
オンプレミスのメリット
完全なコントロール
オンプレミスのメリットの一つは、企業が自社のITシステムを完全にコントロールできること。なぜなら、ハードウェアとソフトウェアを自社で保有しているため、その設定や運用について自社で決定できるから。例えば、セキュリティポリシーやバックアップポリシーなどを自社で設定できる。
セキュリティ
オンプレミスのもう一つのメリットは、セキュリティの面での優位性。なぜなら、自社内でデータを保持しているため、外部にデータを持ち出されるリスクが低いから。例えば、機密情報を扱う企業にとっては重要な要素となる。
カスタマイズ可能性
オンプレミスのもう一つのメリットは、システムのカスタマイズが容易であること。なぜなら、自社でシステムを保有しているため、必要に応じてシステムを変更できるから。例えば、ビジネスニーズに合わせてアプリケーションの機能を追加したり、システムの設定を変更したりできる。
オンプレミスのデメリット
初期コストと維持コスト
オンプレミスのデメリットの一つは、高額な初期コストと維持コストが必要となること。なぜなら、ハードウェアとソフトウェアを購入し、設置場所や冷却システムなどの設備を用意する必要があり、それらの維持管理にもコストがかかるから。例えば、サーバーの購入や電力費、冷却システムの維持費などがこれに該当する。
専門的な知識が必要
オンプレミスのもう一つのデメリットは、専門的な知識が必要となること。なぜなら、システムの設計から運用、保守までを自社で行うため、それらの作業を行うための技術的な知識が必要となるから。例えば、システムエンジニアやネットワークエンジニアなどの専門的なスキルが必要となる。
柔軟性の欠如
オンプレミスのもう一つのデメリットは、柔軟性の欠如。なぜなら、システムのスケールアップやスケールダウンを行うためには、追加のハードウェアの購入や設定変更が必要であり、これが時間とコストを要するから。例えば、突然の需要増加に対応するために追加のサーバーを購入し設定する必要がある。
オンプレミスの例として政府機関や金融機関が挙げられます。データが重要な場合はオンプレミス。
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