ゲーム理論をざっくりと
- 相手の出方を予測し、自分がどう動くのが一番得か?を考える方法
- 現実の社会で起こる様々な状況を、ゲームのように分析する
- 相手の考えを予測し、状況を分析して自分にとって最適な戦略を立てる
ここまでで7秒!もっとくわしく知りたい人は続きをどうぞ!
ゲーム理論をわかりやすく
ゲーム理論をわかりやすく説明すると
「相手の出方を読んで、自分がどう動くのが一番いいか?」を考える方法で、普段遊んでいるゲーム、例えばじゃんけんや将棋、サッカーなどと似ている。相手が何を考えているか、どう動くかを予想しながら、自分も作戦を立てる。ゲーム理論は、このような考え方を、もっと広く、色々な場面に応用できるようにしたもの。簡単に言えば「相手の出方を読んで、自分がどう動くのが一番得か?」を考える方法ということ
ゲーム理論とは わかりやすい例
ゲーム理論をあなたに、落とし込んだ例を交えて、わかりやすく解説すると
あなたをストリーミングサービスの経営者だとする。競合には、U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Disney+(ディズニープラス)、DMM TVなど競争が激しい世界。そんな中で、あなたはシェアの拡大を目指す。
- オリジナルコンテンツの制作は、重要な戦略の一つ。しかし、各社が競ってオリジナルコンテンツに投資すると、結果的にコンテンツの価値が下がり、互いの利益を損なう可能性がある。これは「囚人のジレンマ」と呼ばれる状況に似ている。
- 価格競争は、常に悩ましい問題。価格を下げれば、一時的に顧客を獲得できるかもしれない。しかし、競合他社も追随して値下げすれば、利益は圧迫される。どちらが先に価格を引き上げるか、互いの出方を窺い合う状況は「チキンゲーム」に例えらる。
- UI(ユーザーインターフェース)は、顧客満足度を大きく左右する。使いやすさ、コンテンツの発見しやすさ、パーソナライズ機能など、様々な要素が重要。顧客の好みに合ったコンテンツを的確に提示できるかどうかが、勝敗を分ける鍵となる。これは「マッチングペニー」と呼ばれるゲームに似ている。
- マーケティングは、顧客の認知度を高め、競合に打ち勝つために不可欠。しかし、広告宣伝費は莫大であり、効果を最大化しなければならない。どこかのシェアが拡大すれば、別のどこかのシェアが縮小する状況は「ゼロサムゲーム」と呼ばれる。
このように、目先の利益だけで行動すると、競合相手だけでなく、市場自体の価値を下げてしまい最終的に自分が損をしてしまう可能性がある。
ゲーム理論は、相手の行動や状況を考慮しながら、自分にとって最適な戦略を立てるためのツールってこと
ゲーム理論をより理解するための例
用語 | 説明 |
---|---|
囚人のジレンマ | 2人の囚人が共犯の罪で捕まったが、お互いに協力せずに自白してしまうことで、2人とも不利な状況に陥るという有名なゲーム理論の例 |
チキンゲーム | 2台の車が互いに向かって突進し、どちらかが先にハンドルを切るかを競うゲーム。両方ともハンドルを切ると引き分けですが、片方だけがハンドルを切ると、切った方が負けとなる。 |
マッチングペニー | 2人がそれぞれコインの表裏を予想し、両方とも表か裏なら片方の勝ち、片方が表で片方が裏ならもう片方の勝ちとなるゲーム。 |
ゼロサムゲーム | 参加者の利得の合計が常にゼロになるゲーム。一方が利益を得れば、もう一方は必ず損失をかぶる。 |
パレート最適 | ある状態から、誰かの利得を減らさずに、少なくとも誰かの利得を増やすことができる状態のこと。 |
ナッシュ均衡 | 各プレイヤーが、他のプレイヤーの戦略を所与として、自分にとって最も有利な戦略を選択している状態。 |
ミニマックス法 | 相手の取りうる最悪の状況を想定し、その中で自分にとって最も有利な戦略を選択する方法。 |
ゲーム木 | ゲームの展開を図示化したもので、各プレイヤーの選択肢や、その結果として得られる利得などが示されている。 |
ゲーム理論まとめ
- その業界にいるならどうする? 相手の出方を「予測」し、顧客獲得のための一番「得」な手を考えること
- コンテンツ、価格、UI… 現実の社会で起こる様々な状況を、ゲームのように「分析」すること
- 競合の戦略、顧客の好み… 相手の考えを予測し、状況を分析して自分にとって最適な戦略を立てること
ゲーム理論について理解は深まりましたか?
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以上、ゲーム理論についてでした。コメント欄での活発な意見交換を心よりお待ちしています!
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