ざっくりとウォークスルー
- ITプロジェクトで問題点を見つけ出す手法
- ソフトウェア開発の品質を確認する工程
- 設計やコードを精査し、エラーを修正する行為

ウォークスルー (Walk through)=歩いて通る
ウォークスルーとは、問題点の発見と修正を行うITの品質保証手法
ウォークスルーとは
ウォークスルーとは、ITプロジェクトにおける問題点を見つけ出し、修正する手法である。なぜなら、ウォークスルーでは、設計やコードを詳細に精査するからだ。
例えば、新しいソフトウェアを開発する時、ウォークスルーは必要な工程となる。そして、この手法により、コードの質を保証し、後の段階でのエラーや問題を減らすことが可能となる。
だから、ソフトウェア開発における品質確認として重要な役割を果たしている。
使用する職種
ソフトウェアエンジニア
新たに開発したソフトウェアのコードをチーム全員で確認し、バグやエラーを見つけ出すためにウォークスルーを使用する。プロジェクトマネージャー
プロジェクト全体の進行状況や品質を確認し、問題がないかを検証するためにウォークスルーを行う。テストエンジニア
テストプロセスの一部としてウォークスルーを実施し、コードの品質を保証する。

ウォークスルーの一番の特徴は、全チームメンバーが関与し、コードや設計を精査することです。
有名な企業や製品、サービス
- Microsoft
Microsoftはソフトウェア開発におけるウォークスルーの重要性を強調し、その手法を積極的に採用している。 - IBM
IBMは自社のソフトウェア開発プロジェクトでウォークスルーを用いて品質管理を行っている。 - Google
Googleはウォークスルーを開発プロセスに組み込み、エラーやバグを早期に発見し、修正する。
類似語
- コードレビュー
コードレビューもウォークスルーと同じく、コードの精査を行うが、より詳細なレベルでのチェックを目指す。 - インスペクション
インスペクションは、ウォークスルーと似ているが、よりフォーマルで厳格なルールに従って行われる。 - ペアプログラミング
ペアプログラミングは2人一組でコードを書く手法で、ウォークスルーと同じく、エラーの早期発見と修正に役立つ。
反対語
- ウォーターフォールモデル
ウォーターフォールモデルは、一つ一つのステップが終了するまで次に進まない開発方法で、ウォークスルーの反対語と言える。 - 個別開発
個別開発は一人で全ての開発を行う手法で、チームでの共有や確認がないため、ウォークスルーとは対照的。 - ビッグバンモデル
ビッグバンモデルは全ての開発作業を一度に行う方法で、ウォークスルーの段階的な進行とは反対の開発手法。
会話の例文
新しい機能の開発
Q.「この新機能の設計に問題はないか、ウォークスルーしてみてください。」
A.「了解しました、全員で設計を詳細に見ていきましょう。」コードの品質確認
Q.「このコードは問題ないですか?」
A.「ウォークスルーを行うことで、一緒にコードの品質を確認しましょう。」システムの改善
Q.「システムに改善点はありますか?」
A.「ウォークスルーを行い、全員でシステムを見直し、改善点を見つけ出しましょう。」
使用時の注意点
ウォークスルーを使用する時の注意点は十分な時間を設けることである。 なぜならば、ウォークスルーは全体の流れを理解し、問題を見つけるために詳細な確認を必要とするからだ。
例えば、時間がない中でウォークスルーを行うと、重要な問題を見逃す可能性がある。 そして、ウォークスルーは全チームメンバーの参加を必要とするため、スケジュール調整も重要となる。
だから、ウォークスルーを行う際は、事前にスケジュールを立て、十分な時間を確保することが必要である。

ウォークスルーは全員参加が求められるが、全員が理解を深めるメリットがある。
コメント